来週の米利上げの可能性を投資家が既に織り込む中、あまりに急速なペースでのインフレ高進の予防で米金融当局が後手に回っていないかどうかに市場の関心は移っている。

  その答えは米東部時間10日午前8時半(日本時間同日午後10時半)に発表される2月の雇用統計で一段とはっきりするだろう。フェデラルファンド(FF)金利先物の反応を見れば大勢は分かるだろうが、米国債5年物と10年物のスプレッド(利回り格差)に着目すれば、中長期的なインフレリスクを巡る投資家の見方を探るのに役立つ。

  米金融当局者から3月利上げの可能性を強く示唆する発言が相次いだことで、同スプレッドは過去2週間に縮小し、当局がインフレ高進の予防に関して後手に回るリスクはないと、投資家が今のところ考えている様子がうかがわれる。現在47ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)前後の同スプレッドは、過去2回の米利上げサイクルの終盤にはマイナス圏に落ち込んだ。

  サザン・バンコープ(アーカンソー州リトルロック)のポートフォリオマネジャー、ビンス・フォスター氏は、スプレッド縮小は「インフレリスクの低下を指し示すものだ」と指摘。「当局が実際に後手に回っているなら、市場はインフレリスクプレミアムの高まりを織り込んでいるだろう」と語った。

原題:Is the Fed Behind on Tightening? Watch This Inflation Indicator(抜粋)

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