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●日本株は反発、米民間雇用の拡大と円安推移-ゴムなど輸出中心堅調

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  東京株式相場は反発。米国の民間雇用統計が予想を上回り、米長期金利が上昇、為替のドル高・円安推移が好感された。ゴム製品や精密機器、輸送用機器など輸出株中心に高く、ゴムには野村証券がブリヂストンの投資判断を「買い」とする材料もあった。

  TOPIXの終値は前日比4.43ポイント(0.3%)高の1554.68、日経平均株価は64円55銭(0.3%)高の1万9318円58銭。日経平均は5営業日ぶりの上昇。

  東京海上日動火災保険・資産運用第2部の桑山祐介課長代理は、米国のADP雇用統計は想定以上に良く、「10日の雇用統計も良くなれば、市場は短期的には利上げの加速を織り込む可能性がある」と指摘。また、きょうの欧州中央銀行(ECB)理事会で「多少でもタカ派的な態度の変化が見られれば、欧州の金利上昇につながり、米金利も上昇、 円安方向になる。日本株にはフォローの風が吹きやすい」との認識を示した。

  東証1部33業種はゴム、精密、海運、ガラス・土石製品、非鉄金属、金属製品、証券・商品先物取引、輸送用機器など21業種が上昇。ゴムは、野村証券が値上げ効果で原材料高吸収を見込み、ブリヂストの投資判断を「買い」とした。鉱業や鉄鋼、電気・ガス、石油・石炭製品、倉庫・運輸、保険など12業種は下落。鉱業や石油は、8日のニューヨーク原油先物が5.4%安の1バレル=50.28ドルと大幅続落、昨年12月以来の安値を付けたことが嫌気された。

  売買代金上位ではブリヂストやSUMCO、オリンパス、スズキ、ヤマトホールディングス、東京エレクトロン、メリルリンチ日本証券が目標株価を上げた三井金属が高い。半面、一部報道をきっかけに決算発表の再延期リスク、米原子力子会社の米政府による債務保証問題が懸念された東芝が大幅安。JR九州や新日鉄住金、クレディ・スイス証券が投資判断を下げた横河電機も安い。東証1部の売買高は15億9502万株。売買代金は1兆8791億円。代金は前日から6%強減り、2兆円の大台を下回った。上昇銘柄数は1216、下落は625。

●債券下落、米金利先高警戒や5年入札低調で-長期金利2週ぶり高水準

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  債券相場は下落。経済統計の良好さを背景に米金利の先高警戒感が強まっていることに加えて、この日実施された5年利付国債入札が低調な結果となったことから、売り圧力がかかった。

  長期国債先物市場で中心限月3月物は前日比11銭安の150円50銭で開始。午後に入ると低調な入札結果を受けて下げが加速し、150円32銭と2月24日以来の安値を付けた。結局は23銭安の150円38銭で引けた。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「今月の米利上げはほぼ決まりという感じだが、良好な雇用関連指標を受けて年内の利上げ回数が増えるリスクが出てきた感がある。米10年債利回りがここ最近のレンジを上振れしており、円債にも警戒感が出やすい」と話した。5年入札については、「結局のところ、足元で利下げ期待もない状況下で5年債の買いは需給の逼迫(ひっぱく)によるところが大きく、ショートカバー以外の需要はない」と分析した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債346回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から1ベーシスポイント(bp)高い0.08%で寄り付き、一時0.09%と2月22日以来の水準まで切り上げた。新発2年物374回債利回りは2.5bp高いマイナス0.265%で推移し、5年物130回債利回りは一時3bp高いマイナス0.12%まで売られた。

  財務省が実施した5年利付国債の価格競争入札では、最低落札価格が101円06銭と、市場予想の101円11銭を下回った。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は2.86倍と、2015年10月以来の低水準。小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は4銭と前回の2銭から拡大した。

●ドルは114円台半ば、米雇用統計期待が支え-目先はECB会合に注目

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  東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=114円台半ばで小じっかり。前日発表の米民間雇用統計が予想を大きく上回り、週末の米雇用統計も良好な内容で3月の米利上げを後押しするとの期待がドルを支えた。

  午後3時52分現在のドル・円は前日比0.1%高の114円41銭。8日の海外市場では米ADP雇用統計の上振れを受け、米債利回りの上昇に伴い一時114円75銭までドル買い・円売りが進行。その後114円台前半まで伸び悩んだが、この日の東京市場では114円59銭まで強含んだ。

  一方、市場は3月の米利上げをほぼ織り込んだ状態となっており、海外時間に欧州中央銀行(ECB)の政策委員会といったイベントを控えて、積極的にドルの上値を追う動きは見られなかった。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)マーケッツ本部外国為替・コモディティー営業部長の吉利重毅氏は、米金利が上昇したこともあり、ドルが「ビット気味」だが、ドル・円の上値めど115円は変わらず、同水準を大きく上抜けるのは困難、と指摘。「仮に115円台を抜けていくとしたら、来週のFOMC(米連邦公開市場委員会)で年内利上げが3回から4回で、さらに来年も3回といったようなイメージになった場合」と話した。

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