米国務省、北朝鮮の核計画阻止で新戦略の必要性認める-報道官

  • ティラーソン国務長官、来週のアジア歴訪で新たな選択肢模索か
  • 国務省報道官、米韓軍事演習停止を求めた中国外相発言を一蹴

ティラーソン米国務長官は、北朝鮮の核の野望を抑え込む米国の取り組みの失敗を認め、来週のアジア訪問の機会を利用して新たなアプローチを検討する。北朝鮮問題はクリントン政権以降の歴代大統領を悩ませてきた。

  トナー米国務省報道官は8日に記者団に対し、「北朝鮮に意味ある交渉への参加を説得するためにわれわれが行ったこれまでの取り組みは全て、正直なところ、不十分だった。自分たちの利益にかなうと彼らを納得させ説得するための新たな方法を検討する必要がある」と述べた。

  同報道官の発言は、「戦略的忍耐」として知られるようになった北朝鮮に対する米政府の近年のアプローチが機能しておらず、今後も可能性が低いことを率直かつ公に認めた異例の見解。米国は20年近くにわたり、北朝鮮との直接対話への関与を拒否している。

  ティラーソン長官は数日後に日本と韓国、中国を歴訪し各国要人と会談する予定。トナー報道官は、北朝鮮が会談で1つの焦点になると述べ、「問題解決のための新たな方法やわれわれにどんな選択肢があるか」を検討すると説明した。ただ、米国が北朝鮮との直接対話の検討に前向きかどうかについては言及せず、非核化協議につながる対話にはトランプ政権はオープンだと述べるにとどめた。

  また、中国の王毅外相が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長を交渉のテーブルに戻すための方法として米国に韓国との軍事演習の停止を呼び掛けたことについてトナー報道官は、国際法に関して北朝鮮が見せた「あからさまな無視」と軍事演習を「同等に扱うことは無理だ」と一蹴した。

原題:U.S. Admits New Strategy Needed to Stop N. Korea Nuclear Program(抜粋)

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