エミレーツ航空が10年近く前に導入した機内のバーが生まれ変わる。収入が伸び悩む中で、裕福な旅行者をサロンスタイルの機内バーで呼び込む考えだ。

  エアバスのA380に新たに設けられるバーは、4人が座れるテーブルがカウンターを挟んで2つ並ぶ。窓のそばのこの8座席に加え、18人が立ちながらアルコールを楽しめるスペースもある。ファーストクラスとビジネスクラスとは防音カーテンで仕切られる。お酒をたしなむ乗客なら、この馬てい型のバーの魅力にあらがうことは難しそうだ。

エミレーツ航空の新しい機内バー(A380)
エミレーツ航空の新しい機内バー(A380)
ITB: Emirates Airline new on-board bar on its A380s.

  アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに本社を置くエミレーツ航空は、長距離路線の旅客便では世界一だ。ティム・クラーク社長は、機内ラウンジの改良に当たり「プライベートヨットのキャビンからインスピレーション」を得たと資料で説明。「乗客同士の親密さを高め、機内での社交に資する」のだという。

  機内ラウンジが全盛だったのは1970年代。景気低迷で、搭乗率が50%程度まで下がったこの時期に航空各社は当時の最新鋭機ボーイング747やマクドネル・ダグラスのDC10から座席を取り外し、こうしたラウンジを設置。乗客数・売上高の増加を目指した。だが景気が持ち直し始めると、座席数が増え、機内バーは姿を消し始めた。

  数十年後にリチャード・ブランソン氏の英ヴァージンアトランティック航空がアッパークラスの乗客向けに機内ラウンジを復活させたが、それに続いたのはカタール航空や韓国の大韓航空、UAEのアブダビを本拠とするエティハド航空など数社に限られている。

原題:Emirates Invites Barflies to Pull Up a Seat With A380 Revamp (1)(抜粋)

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