ムニューシン米財務長官による財務省上級職の人選が、ホワイトハウスの補佐官らの抵抗で立ち往生している。事情に詳しい複数の関係者によれば、トランプ大統領への批判の可能性を巡り、候補者1人のツイッターのアカウントについて入念な調査が行われたという。

  協議の非公開を理由に関係者十数人が匿名を条件に語ったところでは、副長官や国内金融および国際担当次官、法律顧問の人事を含めて、ムニューシン財務長官によるシニアマネジメントチームの選定作業は手詰まり状態となっている。

  米財務省は、来週の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を舞台とする経済外交や、財務長官が9月より前にやり遂げると公約している国内税制の抜本的見直しなど一連の問題で何とか実績を残したいと考えており、人事の行き詰まりが省内の焦りを助長している。

  一部の関係者によると、ホワイトハウスによる妨害の理由はさまざまだが、少なくとも2つのケースではトランプ大統領への「忠誠心」を巡る問題が影響したという。

  ムニューシン氏が法律顧問の候補として選んだブレント・マッキントッシュ氏は、ツイッターのフィードがトランプ氏に批判的である可能性があるとしてマークされ、ホワイトハウスの人事担当者から特に厳しい審査を受けた。

  マッキントッシュ氏は、法律事務所サリヴァンアンドクロムウェルのパートナーで、米大統領選でもともとはジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事を支持していた。ツイッターのアカウント(現在は非公開)に関しては、同氏が実際にツイートしたコメントではなく、フォロワー向けにハイライトしたニュース記事が問題視されたという。同氏はコメントを控えている。

  ホワイトハウスの報道官は、財務長官による人選を政治的理由などで妨げる動きは存在しないと匿名を条件に述べ、人事プロセスは財務省とホワイトハウスが協調して進めていると説明。特定の個人に関する言及は控えた。財務省の報道官も匿名を条件に不一致はないと回答した。

原題:Questions About Loyalty to Trump Stall Mnuchin’s Treasury Picks(抜粋)

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