英上院は7日、欧州連合(EU)離脱手続き開始のためにリスボン条約50条を発動し、離脱の通告を行う権限をメイ首相に与える法案について、修正案を賛成366、反対268の賛成多数で可決した。下院での再審議が13日にも始まる。

  EU離脱通告法案は無修正で下院を通過したが、上院では在英EU市民の権利保障に加えて、離脱交渉の結果を議会に諮り、「重要な意味を持つ採決」を議会が行うことを義務付ける修正が加えられた。離脱合意の条件が十分に好ましいものではないと判断される場合には、政府に再交渉を求める権限を議会に認めるもので、メイ首相がこれまで警告してきたようにEU側の提案が意に沿わない場合に合意が成立しないまま交渉を打ち切ることも議会の承認がなければできなくなる。

  メイ政権は下院で修正案の否決を目指すが、与党保守党内で否決の阻止に動く構えを見せる議員がどの程度の数に上るかが今後の焦点となる。先月の下院の採決では7人の議員が造反した。閣僚経験者でもあるボブ・ニール下院議員は5日にBBC放送に対し、拘束力を伴う採決を議会に保証する上院の修正案を支持する可能性があると語った。

  保守党の下院での過半数は17議席分にとどまり、少数の与党議員が造反しても修正案の否決が阻止されることがあり得る。

原題:U.K.’s May Faces Fresh Brexit Battle After Lords Rewrite Bill(抜粋)

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