債券相場は下落。前日の米国債相場が低調な3年債入札を受けて続落した流れを引き継ぎ、売りが先行した。日本銀行の長期国債買い入れオペ結果を受けていったん買われたものの、5年債入札を翌日に控えた売りなどで軟化した。

  8日の長期国債先物市場で中心限月3月物は反落。前日比2銭安の150円68銭で開始した。午後に入るとオペ結果を好感して、一時150円76銭まで買われた。その後は売りが優勢となり、150円60銭まで売られ、結局は9銭安の150円61銭と、この日の安値圏で引けた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の346回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から0.5ベーシスポイント(bp)高い0.07%で寄り付き、いったん0.065%に戻した後、再び0.07%で推移した。新発20年物159回債利回りは1.5bp高い0.665%、新発30年物54回債利回りは3bp高い0.87%まで売られた。

  三菱UFJ国際投信の加藤章夫トレーディング部長は、「米国債安を受けたスティープニング圧力が重しになった」と指摘。「超長期がやや甘いが、昨日の30年債入札の後の超長期債買い入れオペということで、25年超の買い入れ額について多少増額の期待もあったのではないか」と述べた。25年超のオペは1000億円を中心に進めていくことが再確認されたとした上で、「来週の20年債入札、再来週の40年債入札と続く中で、じわじわとスティープニングが進むことを許容していくのではないか」との見方を示した。

  日銀が実施した国債買い入れオペでは、5年超10年以下が4500億円、10年超25年以下が2000億円、25年超が1000億円と、いずれも前回と同額だった。

国債買い入れオペの結果はこちらをご覧下さい。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、午後の債券先物の動きについて、「日銀オペの結果が強い結果だったことで買われたものの、明日の5年国債入札を控えた調整売りの可能性がある」と指摘した。

  財務省は9日、5年利付国債入札を実施する。発行額は2兆4000億円程度。表面利率は0.1%に据え置かれる見込みだ。

  メリル日本証の大崎氏は、超長期債について、「年度末を控えた買いが期待されるところだが、超長期債の入札が控えていることや米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げペースに警戒感もあり、超長期債については買い控え感も出やすい」と述べた。

米連邦準備制度理事会
米連邦準備制度理事会
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

  7日の米国債相場は小幅続落。米10年債利回りは前日比2bp上昇の2.52%程度で終了。3年債入札(発行額240億ドル)が弱めの結果となり、同年債を中心に売りが優勢になった。米3年債利回りは3bp上昇の1.61%程度となった。

  FOMCは3月14、15日に開催される。ブルームバーグの調査によると、プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)23社中で22社が今月の利上げを予想した。

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