米国債:小幅続落、3年債入札が不調-来週の利上げほぼ織り込む

更新日時

7日の米国債相場は小幅続落。3年債入札で最高落札利回りが予想を上回ったため、同年債を中心に売りが優勢になった。

  3年債利回りは昨年12月最終週(1.62%)以来の高水準で推移した。来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げについて、金利先物市場はほぼ完全に織り込んでいる。3年債入札(発行額240億ドル)の最高落札利回りは1.630%と、入札が締め切られる午後1時時点の入札前取引の利回り水準を約0.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回り、同年債落札利回りとしては2010年4月以来の高水準となった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、3年債利回りは前日比3bp上昇の1.61%。10年債利回りは2bp上昇の2.52%。

  過去8回の3年債入札で不調に終わったのはこれが2度目。FOMCが今後数年の予想利上げ回数を上方修正するリスクが背景にある。モルガン・スタンレーは今週、これを理由に5年債の売り持ちを推奨した。

  投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.74倍と、過去6回の入札の平均を下回り、プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の落札に占める割合は前回入札を上回った。外国の中央銀行や投資信託を含む間接入札者とプライマリーディーラー以外の直接入札者の落札が低下した。

  8日には10年債入札(発行額200億ドル、銘柄統合)、9日には30年債入札(同120億ドル)が予定されている。

  投資適格級の社債発行も米国債相場を圧迫した。シーメンスなど12の発行体が合計160億ドルを起債したとみられる。

  JPモルガンの米国債顧客調査(6日終了週)では、投資家が利回り上昇を買いの好機と捉えていることが明らかになった。顧客全体とアクティブ顧客の両方で買い持ちが増えた一方、売り持ちが減少。両カテゴリーともに買い越し(ネットロング)となった。

原題:Treasuries Fall After Soft Demand for First of Week’s Auctions(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE