3月7日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル指数ほぼ変わらず、週内にECB会合や米雇用統計

  7日のニューヨーク外国為替市場でドル指数はほぼ変わらず。トレーダーは週後半に集中するイベントに備えている。

  この日のドルはメキシコ・ペソと韓国ウォンに対して下落した。ロス米商務長官から、ドルが強すぎるのではないとの発言が報じられると、ドルはわずかながら上げを失った。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比変わらずの1245.15。ドルは対円で0.1%未満上昇して1ドル=113円98銭。対ユーロでは0.2%高い1ユーロ=1.0566ドル。

  今週は欧州中央銀行(ECB)の定例政策委員会が開かれるほか、米国では2月の雇用統計が発表される。

  欧州発の経済統計の内容はおおむね改善されたがトレーダーはECBは少なくとも仏大統領選挙終了までは金融政策を変更しないとみている。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想ではECBは少なくとも6月末まで今の姿勢を維持する。利上げがあるとしたら来年以降と予想されている。

  米金融政策当局による3月利上げがほぼ確実視されている中で、トレーダーは8日発表される米民間雇用統計に注目している。給与明細書作成代行会社のADPリサーチ・インスティテュートが給与名簿に基づく集計調査を発表する。市場参加者は米労働省が10日発表する雇用統計前にADP統計を基に雇用見通しを微調整する。労働省発表の雇用統計が今後の利上げ見通しの時期を見極める手掛かりになる可能性があるとみられている。

  トレーダーは雇用統計で引き続き月間20万人程度の雇用増が示され、時給の伸びが予想されている年2.8%増のペースとなった場合、当局は年内の利上げ回数について、従来予想を維持するのかどうか説明を求められる可能性があると話した。
原題:Dollar Marks Time Before ADP Report, ECB Meeting and Jobs Data(抜粋)

◎米国株:続落、ヘルスケア関連が安い-大統領のツイートに反応

  7日の米株式相場は約1カ月ぶりの続落となった。ヘルスケア関連が安い。共和党議員によるオバマケア代替案の詳細発表や、トランプ大統領が国民のための薬価引き下げを約束するとツイートしたことに反応した。エネルギー株も下落。

  来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げがほぼ確実視されている状況も、この日の株価に重しとなった。

  S&P500種株価指数は前日比0.3%安の2368.39。ダウ工業株30種平均は29.58ドル(0.1%)下落し20924.76ドル。
  トランプ大統領は米東部時間午前9時少し前のツイートで、「製薬業界の競争を促す新しい制度」構築に向け取り組んでいると述べた。

  S&P500種の業種別11指数では、ヘルスケアが0.7%下げた。金融は0.3%安。公益事業は横ばい、情報技術は小幅上昇した。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は2日連続で上昇した。

  個別銘柄の動きでは、写真・動画共有アプリ「スナップチャット」を運営するスナップが10%安。前日も大きく下げて、24ドルの新規株式公開(IPO)価格を割り込んでいた。
原題:U.S. Stocks Fall for Second Day as Health Care, Energy Retreat(抜粋)
原題:U.S. Stocks Slump With Bonds as Dollar Fluctuates: Markets Wrap(抜粋)

◎米国債:小幅続落、3年債入札が不調-来週の利上げはほぼ織り込む

  7日の米国債相場は小幅続落。3年債入札で最高落札利回りが予想を上回ったため、同年債を中心に売りが優勢になった。

  3年債利回りは昨年12月最終週(1.62%)以来の高水準で推移した。来週の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げについて、金利先物市場はほぼ完全に織り込んでいる。3年債入札(発行額240億ドル)の最高落札利回りは1.630%と、入札が締め切られる午後1時時点の入札前取引の利回り水準を約0.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回り、同年債落札利回りとしては2010年4月以来の高水準となった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、3年債利回りは前日比3bp上昇の1.61%。10年債利回りは2bp上昇の2.52%。

  過去8回の3年債入札で不調に終わったのはこれが2度目。FOMCが今後数年の予想利上げ回数を上方修正するリスクが背景にある。モルガン・スタンレーは今週、これを理由に5年債の売り持ちを推奨した。

  投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.74倍と、過去6回の入札の平均を下回り、プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の落札に占める割合は前回入札を上回った。外国の中央銀行や投資信託を含む間接入札者とプライマリーディーラー以外の直接入札者の落札が低下した。

  8日には10年債入札(発行額200億ドル、銘柄統合)、9日には30年債入札(同120億ドル)が予定されている。

  投資適格級の社債発行も米国債相場を圧迫した。シーメンスなど12の発行体が合計160億ドルを起債したとみられる。

  JPモルガンの米国債顧客調査(6日終了週)では、投資家が利回り上昇を買いの好機と捉えていることが明らかになった。顧客全体とアクティブ顧客の両方で買い持ちが増えた一方、売り持ちが減少。両カテゴリーともに買い越し(ネットロング)となった。
原題:Treasuries Fall After Soft Demand for First of Week’s Auctions(抜粋)

◎NY金:6日続落、米利上げ観測が引き続き重荷

  7日のニューヨーク金先物相場は6営業日続落。米金融当局が来週利上げするのはほぼ確実とトレーダーが見込む中、11月以来最長の下落局面となった。金を裏付けとする上場投資信託(ETF)最大手のSPDRゴールド・シェアーズの保有量は1カ月ぶりの低水準となり、地合いの悪さを浮き彫りにした。

  RJOフューチャーズ(シカゴ)のシニア・マーケット・ストラテジスト、ボブ・ヘイバーコーン氏は電話インタビューで、「人々は予想される利上げを理由に金投資から手を引いている」と指摘。利上げは「過去にも金の先行きを暗くしてきた」と話した。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比0.8%安の1オンス=1216.10ドルで終了。

  銀先物とプラチナ先物は下落したが、パラジウム先物は上昇した。
原題:Biggest Gold ETF Sags Most in Seven Weeks on Fed Rates View(抜粋)

◎NY原油:小安い、OPEC減産延長に含みも米増産を警戒

  7日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が小安い。サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は、減産を年後半に延長するかどうか同国はまだ決定していないと述べた。米国では来年の原油生産が過去最高を更新すると予想されている。

  オースピス・キャピタル・アドバイザーズ(カルガリー)を創業したティム・ピカリング最高投資責任者(CIO)は電話取材に対し、「OPECが減産合意を守り、シェール生産が予想以上に増えなければ、原油価格は上振れする可能性がある」と分析。「例年在庫が積み上がる時期なので、市場は慎重になっている。状況は30日か60日程度で変わるだろう」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日比6セント(0.11%)安い1バレル=53.14ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント5月限は9セント下げて55.92ドル。
原題:Oil Closes Near $53 as OPEC Weighs Extending Curbs (Correct)(抜粋)

◎欧州株:4日続落、製薬株安い-米大統領の薬価引き下げツイートで

  7日の欧州株式相場は4営業日続落。トランプ大統領が薬価引き下げを約束したことを受け、製薬株が売られた。不動産株の下げも目立った。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.3%安の372.27で終了。シャイア-やノバルティス、ヒクマ・ファーマシューティカルズなどの製薬株が大きく下げた。トランプ大統領はツイートへの投稿で「製薬業界の競争を促す新しい制度」を検討していることを明らかにした。

  欧州中央銀行(ECB)の9日会合も注目されている。ブルームバーグがまとめたアナリスト調査では、今回会合では大幅な政策変更はなく、9月に量的緩和(QE)策に変更を加えることを決定すると見込まれている。

  個別銘柄では温度制御機器のレンタル・サ-ビスを手掛ける英アグレコが13%安と、構成銘柄の中で最もきつい値下げとなった。昨年減収となった同社は、今年の税引き前利益が減少するとの見通しを示した。
原題:European Stocks Decline as Trump Tweet Drags Drugmakers Lower(抜粋)

◎欧州債:ドイツ国債が上昇-中銀資金が向かうとの観測で

  7日の欧州債市場ではドイツ国債が上昇。スイス中銀が外貨準備を積み増した一方、チェコ中銀は1月に過去最大の為替介入を実施したことが明らかになり、中銀資金が域内で最も安全とされるドイツ債に向かう可能性が示唆された。

  ドイツ2年債利回りは1週間ぶりの低水準を付けた。これらの中銀データに加え、欧州中央銀行(ECB)が短期債の購入を増やしていることも判明しているため、先月にドイツ2年債利回りを過去最低まで押し下げた原動力は中銀動向だったとの観測を強めた。中銀は通常、最も安全かつ流動性のある資産で外貨準備を保有する。

  ロンドン時間午後4時14分現在、ドイツ2年債利回りは前日比5.4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下のマイナス0.87%。10年物利回りは2.4bp下げ0.32%。

  フランス国債の2年物利回りは3.4bp低下しマイナス0.54%。10年債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は2日連続で拡大した。
原題:German Bonds Lead Gains in Europe Amid Central Bank Demand(抜粋)
Central Bank Data Boosts Schatz; End-of-Day EGB Curves, Spread(抜粋)

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