トランプ米大統領は7日、薬価を巡る議論に再び参入し、国民のための薬価引き下げを約束するとあらためてツイッターに投稿した。これを受けて米株式市場では製薬株が下落した。

  トランプ大統領はニューヨーク時間午前9時(日本時間午後11時)前のツイートで、「製薬業界の競争を促す新しい制度」に取り組んでいると表明。このツイートを受けて、急性アレルギー反応の応急措置に使われる自己注射薬「エピペン」を製造するマイランは午後0時18分現在、1.5%安の43.36ドル。ペリゴは2.5%安、アラガンは1.5%安となった。

  トランプ大統領はこの日、共和党が6日遅くに発表した医療制度改革法(オバマケア)の廃止・代替法案を称賛するツイートも投稿した。

  クレディ・スイスのアナリスト、バミル・ディバン氏は顧客向けのリポートで、「下院のヘルスケア改革法案の発表のすぐ後だったため、けさのトランプ大統領のツイートのタイミングには興味をそそられる。トランプ政権が薬価に引き続き注目していることを示すとわれわれは考える」と述べた。

  25銘柄で構成されるS&P500医薬品/バイオテクノロジー/ライフサイエンス株指数は一時1.3%下落。製薬業界は「暴虐な振る舞いを許されている」とトランプ大統領がツイートした1月11日以来の大幅安となった。トランプ氏は医薬品を値下げさせるため政府の購買力を活用する考えも表明しているが、これまでのところ詳細は明らかにしていない。

  大統領の7日のツイートが具体的に何を意味するのか、アナリストらは解釈に苦しんでいる。大半の他国と異なり、米政府は薬価を直接規制しておらず、医薬品メーカーはそれに強く抵抗してきた。

  エバーコアISIのアナリスト、ユマー・ラファット氏は顧客向けのリポートで、ブランド医薬品とジェネリック(後発薬)の間で既に競争が存在し、ジェネリック間の価格競争も激化していると指摘した。

  ホワイトハウスは電子メールで送付した声明で、トランプ大統領が「イノベーションを促進しながら医薬品をより入手しやすくし、医薬品企業に米国内へ業務と雇用を戻すよう促すための規制削減にコミットしている」と説明。大統領のツイートの意味には言及しなかった。

原題:Trump Sends Pharma Stocks Down With New Tweet on Drug Prices (2)(抜粋)

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