野村ホールディングスは、野村証券の社長に森田敏夫副社長(55)が就く人事を発表した。永井浩二社長(58)が4月1日付で会長となるが、野村HDの最高経営責任者(CEO)にはとどまる。

  森田氏は1985年に同志社大学を卒業後、野村に入社。池袋、岡山、福岡で支店長を務めた。その後、2012-16年に営業部門を統括し、直近では副社長としてインベストメント・バンキングを担当していた。

  野村は現在、最大のフィープール(市場規模)がある米国での投資銀行業務の強化を模索している。永井CEOは12月、ブルームバーグ・ニュースの取材に対し、米国の産業セクターでアドバイザリー業務や引き受け業務を拡大するため、バンカーなどの人材やチームを獲得したい考えを示した。

  同時に野村は奥田健太郎インベストメントバンキング・ヘッドが米州地域ヘッド(ニューヨーク駐在)に就く人事を発表、デイビッド・フィンドレー氏は米州のエグゼクティブ・チェアマンになる。これで同地域の役員は、米州地域の共同責任者を務める武村努氏を入れて2人から3人体制になる。

国内、海外ともに強化へ

  野村HDの16年10-12月期の純利益は倍増した。海外部門が好調で、税引き前利益は四半期ベースで過去最高を記録、リテール部門の減少を補った。

  ブルームバーグ・データによれば、株式関連の引き受けランキングでは2016年は首位だが、企業の合併・買収(M&A)の助言ランキングでは6位で、日本と米国間のクロスボーダー案件など、国内、海外ともに業務拡大の余地がある。

  野村はこのほか、社外取締役に証券取引等監視委員会で委員だった園マリ氏を起用、6月の株主総会に諮る。

英文記事:Nomura Names Morita to Replace Nagai as Securities Unit Head (1)

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