テディベアやK-POP(韓国のポップス)スターらにも、韓国と中国の外交関係緊張化の影響が及んでいる。

  リゾート地として名高い韓国の済州島は昨年、中国からの訪問客が外国人来訪者の約85%を占めた。中国人旅行者らはツアーバスで植物園や済州テディベア博物館などの観光スポットを訪れるのが定番だ。

  ただそれは、韓国が米国と共に「高高度防衛ミサイル(THAAD)」システムを韓国内に配備するのを決めるまでのことだった。中国はTHAADを自国の安全保障上の脅威と捉えており、自国民が韓国で休暇を過ごすのを思いとどまらせる措置を講じ始めた。

  テディベア博物館のゼネラルマネジャー、ピョン・チャンシク氏は「今年に入って中国人観光客が20%ほど減少した。われわれだけで解決できることは何もない」と話した。

  事態はさらに悪化する見込みだ。韓国観光公社によると、中国国家旅遊局は旅行代理店に対し、韓国行きのパッケージツアー商品販売を15日から停止するよう命じた。済州島には昨年、中国から約310万人が訪れた。

  同島に2015年にオープンしたPLAY K-POPミュージアムの来場者も減っている。ホログラムを使ったコンサートホールや、韓国ポップスの有名歌手の画像との自撮りができるエリアなどで人気の施設だ。

  同ミュージアムのカン・オヒョン氏は「まともに影響を受けている」と嘆く。これまでは中国人のツアーグループが1日当たり6、7組ほどやってきたが、「最近は中国人グループを乗せたバスが1台来るか来ないかという日がある」と話した。

原題:U.S. Missile System Hurting Korean Teddy Bears, Pop Stars (1)(抜粋)

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