オーストラリア準備銀行(中央銀行)は7日、政策金利を据え置くことを決めた。物価の低迷よりも、シドニーの不動産価格高騰に伴うリスクの方が大きくなっていることが背景にある。

  ロウ総裁率いる準備銀はオフィシャル・キャッシュレートの誘導目標を1.5%に据え置くことを決定した。豪州の昨年10-12月の経済成長と貿易動向は堅調で、ブルームバーグの調査ではエコノミスト29人全員が金利据え置きを見込んでいた。

  QICのチーフエコノミスト、マシュー・ピーター氏(ブリスベーン在勤)は「声明には住宅市場の勢いがさらに強くなったとの認識が示されているものの、それ以上の説明はあまりない」と指摘。同氏は、高水準の家計債務で消費や内需が抑制されると予想している。「豪中銀は追い詰められている。利下げもできないし、利上げもできない」と述べた。

  シドニーでは人口の高い伸びや住宅建設の不足などもあり住宅価格が高騰しているにもかかわらず、住宅需要は引き続き強い。買い手は市内の不動産があたかも一方向の賭けだと結論づけているかのように、債務を記録的な水準に増やし続けている。

  ロウ総裁は声明で、「住宅市場の状況は全国各地でかなり異なっている。一部の市場の状況は堅調で、価格は勢いよく伸びている」と指摘。「投資家による住宅向け借り入れはここ数カ月で上向いている」と分析した。

  豪ドルはほぼ変わらず。シドニー時間午後3時18分(日本時間同1時18分)現在、1豪ドル=0.7617米ドル。決定発表前は0.7610米ドルだった。

原題:Australia Holds Rates as Sydney Housing Poses Stability Risk (1)(抜粋)

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