3月6日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル指数高い、社債発行で米国債利回りが上昇

  6日のニューヨーク外国為替市場でドル指数が上昇。社債発行が相次ぎ米国債利回りが押し上げられた。

  この日の為替取引は薄商いだった。米国に利上げ観測がある一方、ユーロ圏の政局不透明感、さらに米財政刺激策の時期や内容に関する情報不足の中で主要通貨取引の均衡水準を模索する動きとなった。

  市場参加者の関心は主に10日に発表される2月の米雇用統計に集まっている。週内に行われる欧州中央銀行(ECB)の定例政策委員会も量的緩和(QE)の見通しを見極める上で注目されている。

  ニューヨーク午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前営業日比0.2%上昇。ドルは対円で0.1%下げて1ドル=113円89銭。対ユーロでは0.4%上昇して1ユーロ=1.0582ドル。

  トレーダーの間では限定的にドルに対するロングポジションが選好されている。特に対ユーロではドルロングが顕著だ。オランダで来週選挙が実施されるほか、仏大統領選挙の共和党候補指名でフィヨン元首相と争って敗れたジュペ元首相がフィヨン氏の代わりの候補として大統領選に出馬することはしないと表明したことから政治的な見通しが依然として不透明なのが背景だ。

  円トレーダーは年度末を控えて日本企業による海外利益の本国送金(レパトリエーション)の動きも警戒するとみられる。
原題:Dollar Reverses Drop as Corporate Issuance Pushes Yields Higher(抜粋)

◎米国株:軟調、金融などに売り-FRB議長発言受けて商い慎重

  6日の米株式相場は軟調。先週のイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長発言を受けて慎重な商いとなり、金融株などに売りが出た。イエレン議長は14-15日の次回米連邦公開市場委員会(FOMC)について、金利引き上げが適切になる可能性が高いとの見方を示した。

  S&P500種株価指数は7.81ポイント(0.3%)下げて2375.31。ダウ工業株30種平均は51.37ドル(0.2%)安い20954.34ドルで引けた。

  S&P500種のセクター別では金融が下落。メットライフなどに売りが出た。一般消費財も安い。百貨店のメーシーズ、コールズが売られた。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は2.7%上昇。前営業日までは3日連続で下げていた。

  トレーダーが織り込んでいる3月利上げの確率は96%。つい2週間程前は40%だった。先週は借り入れコスト引き上げに積極的な発言が金融当局者から相次いだ。

  ミラー・タバクの株式ストラテジスト、マット・メイリー氏はリポートで、「相場はいよいよ後退局面だと言えるかもしれない」と話す。「そうなっても世界の終わりではない。顕著な下落局面にはならないと思うからだ」と述べた。

  決算発表シーズンは終わりを迎えつつある。ブルームバーグがまとめたデータによると、発表済みのS&P500種企業の決算では約73%で利益が予想を上回り、半数強で売上高が予想より高かった。
原題:U.S. Stocks Slip Amid Caution Driven by Rate Hike Expectations(抜粋)

◎米国債:小幅安、社債発行控えて売り-朝方はドイツ債に連れ高

  6日の米国債相場は小幅安。ドイツ債などの上昇に連れて朝方は上げたが、大量の社債発行を控えて売りが優勢になり、下げに転じた。

  米10年債利回りは一時2.3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下した。フランス大統領選でジュペ元首相がフィヨン元首相の代わりの共和党候補として出馬することはないと表明。ドイツ債への逃避需要が強まり、独10年債利回りは最大で3.7bp低下した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前営業日比2bp上昇の2.50%。

  この日はマクドナルドやノードストロムなど11社が起債。そのうち8社が10年債あるいは30年債、もしくはその両方を発行した。

  3日以降、モルガン・スタンレーなど数行が米国債の下落を予想している。モルガン・スタンレーは連邦公開市場委員会(FOMC)が2018年に予想される利上げ回数を増やすとの見通しから、5年債の売り持ちを推奨した。

  今週は7日の3年債入札を皮切りに、10年債と30年債の入札も予定されている。ADP雇用統計は8日、労働省の雇用統計は10日に発表される。 
原題:Treasuries Fall Amid Corporate Issuance Surge; Curve Steepens(抜粋)

◎NY金:5日続落、金ETF保有量の減少が相場圧迫

  6日のニューヨーク金先物相場は続落。COMEXの金先物4月限は前週末比0.9%上げる場面もあったが、結局0.1%安の1オンス=1225.50ドルで取引を終えた。

  金先物は11月14日以降で最長の5営業日続落。ドルが主要10通貨のバスケットに対し0.3%上昇したことで、代替投資先としての金の需要が減退。

  備考:ブルームバーグが追跡する金ETFの保有量は3日、0.5%減と年初来最大の下げを記録。

  ETF保有量の減少が「投資家心理を損ねたもようだ」-BMOキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の商品トレーディング担当ディレクター、タイ・ウォン氏。

  銀とパラジウムの先物は上昇、プラチナ先物は下落。
原題:Gold Declines in Longest Slump Since November as Dollar Rises(抜粋)

◎NY原油:反落、米リグ稼働数が増加-リビア供給障害を相殺

  6日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が反落。リビアでは石油積み出し2港が武装勢力との衝突で作業停止に追い込まれた一方、米国では石油リグ(掘削装置)の稼働数が増えた。

  コンフルエンス・インベストメント・マネジメント(セントルイス)のチーフ・マーケット・ストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は電話取材に対し、「大規模な在庫取り崩しが近々始まらなければ、市場は相当苦しい状況になる」と話す。「しかもこれは、サウジが減産を継続し価格を正当化するというのが前提条件だ」と続けた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前営業日比13セント(0.24%)安い1バレル=53.20ドルで終了。前年比では48%の値上がり。ロンドンICEの北海ブレント5月限は11セント上昇の56.01ドル。
原題:Oil Slips as U.S. Shale Boom Counters Libyan Production Decline(抜粋)

◎欧州株:下落、ドイツ銀中心に銀行株安い-銅相場安で鉱業株も下げる

  6日の欧州株式相場は下落。銅相場下落を背景に鉱業株が下げたほか、ドイツ銀行を中心に銀行株が売られるなど、幅広い業種で株価が下落した。

  指標のストックス欧州600指数は前週末比0.5%安の373.27で終了。ドイツ銀は7.9%安と、構成銘柄の中で最もきつい値下がり。ジョン・クライアン最高経営責任(CEO)は5日、80億ユーロ(約9650億円)の新株発行を通じた資本増強と資産運用部門の一部新規株式公開(IPO)、リテール銀行部門ポストバンクの売却計画撤回を発表し、自身の戦略展開を始めて2年弱で転換に踏み切った。

  個別銘柄では、英スコットランド最大の保険会社、スタンダード・ライフが5.7%上昇。英資産運用会社アバディーン・アセット・マネジメントの買収で合意したことが手掛かり。アバディーンは4.2%値上がり。

  フランスの自動車メーカー、グループPSAは2.7%上げた。米ゼネラル・モーターズ(GM)の欧州部門オペルを22億ユーロで買収することで合意。これで欧州自動車市場のシェアは2位に浮上する。
原題:European Stocks Decline as Deutsche Bank Leads Lenders Lower(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債上昇、仏債は下落-大統領選でジュペ氏が不出馬表明

  6日の欧州債市場ではドイツ国債が上昇。ジュペ元首相がフィヨン元首相の代わりの共和党候補としてフランス大統領選に出馬することはないと表明し、3日のリスクオンの動きが後退した。

  ドイツ債の5年債と30年債の利回り格差は拡大。ECBが公表した公的部門債券購入プログラム(PSPP)の月次データで、購入済みドイツ国債の平均残存期間の急激な低下が明らかになり、ECBが短期債へと購入対象を移していることが確認された。

  フランス国債は下落。仏10年債のドイツ債に対する利回り上乗せ幅は3bp広がった。イタリア10年債も売り圧力にさらされた。銀行団を通じた新発10年債の発行計画が下げ要因。原題:Bunds Choppy as French Politics Drive; End-of-Day Curves, Spread(抜粋)

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