オランダ下院選まで約1週間、5党混戦続く-ウィルダース氏支持低下

  • オランダでは15日に実施される下院選が9日後に迫る
  • PVVや自由民主党を含む5つの政党が第1党を争う状況

オランダで15日に実施される下院選があと1週間余りに迫ったが、予断を許さない状況が続く。極右政党・自由党(PVV)のウィルダース党首によるポピュリスト(大衆迎合主義)的なメッセージへの支持は低下しているが、ルッテ首相率いる与党自由民主党も優位に立つことができないでいる。

  世論調査の結果によれば、PVVや自由民主党を含む5つの政党が第1党を争っており、各党党首は混戦の好機を捉えようとこの週末に力を注いだ。自由民主党が主導する政府の実績をルッテ首相が強調したのに対し、PVVのウィルダース党首は同党が多くの票を集めれば、連立から除外することは不可能だと訴えた。

  3日公表されたPeil.nlの最新世論調査結果によると、PVVの下院(定数150議席)での予想獲得議席数は25議席と、1週間前の29議席から減少。自由民主党も24議席と1議席減らし、両党と他の政党との差は縮小しつつある。キリスト教民主勢力は21議席、民主は17議席といずれも3議席伸びた。

  アムステルダム自由大学(VU)のアンドレ・クロウェル教授(政治学)は電話インタビューで、「投票まで1週間余りだが、圧倒的な勝者はまだいない」と述べ、有権者の約40%がなお態度を決めかねているとの見方を示した。

  今年のフランス大統領選やドイツ連邦議会選の結果次第では、英国の欧州連合(EU)離脱の選択やトランプ米大統領誕生を促した有権者の怒りが、欧州大陸に波及するかどうか流れが決まることになるが、今月のオランダの選挙結果がその方向性を左右することになりそうだ。

  イスラム系移民の排斥を主張するウィルダース氏がトランプ大統領の政治的アジェンダを称賛する一方、ルッテ首相はオランダ国民がメッセージを発しポピュリズムの拡散に歯止めをかけるチャンスだと訴えている。

原題:Dutch Election Wide Open as Parties Vie to Pick Up Wilders Votes(抜粋)

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