【個別銘柄】ヤマトHや三越伊勢丹安い、東製鉄上昇、三井住友F下落

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6日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  ヤマトホールディングス(9064):前営業日比4%安の2441円。巨額の未払い残業代を支払う方針を固めたと4日付の朝日新聞が報道。約7万6000人の社員を対象に調査し、必要な原資は数百億円にのぼる可能性があるという。日本あすなろ投資顧問の藤井勝行ストラテジストは、未払い残業代の支払いでコスト高になるとの連想からネガティブ視されたと述べたうえで、同社の働き方改革がきちんと進むのかきょう時点では不透明との見方を示した。

ヤマトの宅急便

Photographer: Haruyoshi Yamaguchi/Bloomberg News

  三越伊勢丹ホールディングス(3099):5.1%安の1363円。大西洋社長が3月31日付で辞任することが分かったと6日付の日本経済新聞朝刊が報じた。消費者の百貨店離れが進むなか、事業の多角化を目指す構造改革で成果を上げることができなかったという。三越伊勢丹は、代表取締役の異動については7日開催の取締役会で決議する予定とニュースリリースを発表。

  三井住友フィナンシャルグループ(8316):1.9%安の4368円。傘下の三井住友銀行が保有する普通株3723万5500株を売り出すと3日に発表、資本調達額は約1660億円となる。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、直近の普通株等Tier1比率を0.3%弱押し上げるものの、売り出しで発行済み株式数が最大3.1%増えるため、短期的には株式需給懸念があると指摘した。

  東京製鉄(5423):2.9%高の1015円。大和証券は3日付で目標株価を830円から1080円に引き上げ、投資判断は「アウトパフォーム」を継続した。製品需給はタイトでメタルスプレッド改善の期待は高まりつつあると分析。今期下期の鋼材ひも付き価格が大幅な値上げで決着したとみられることも、同社の製品価格引き上げには追い風とみる。2017年3月期営業利益予想を106億円から110億円に上方修正。会社計画は100億円。

  日本駐車場開発(2353):2.6%高の158円。3日に発表した上期(16年8月-17年1月)営業利益は前年同期比93%増の17億1000万円となり、従来計画16億5000万円を3.6%上回った。主力の国内駐車場事業が増益となったほか、「那須ハイランドパーク」などのテーマパーク事業も貢献した。17年7月期営業利益計画は前期比52%増の30億円で据え置き。

  SUMCO(3436):4.3%安の1617円。みずほ証券は3日付で投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。半導体シリコンウエハーなどの販売総平均単価は16年12月期から19年12月期にかけて累計21%程度上昇と予想するが、現在の株価水準はこの単価上昇を考慮してなお割高感があると分析。目標株価を1300円と設定した。

  グリー(3632):2.4%安の700円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は3日付で投資判断を「中立」から「アンダーウエート」に引き下げた。16年10-12月期増収のけん引役は買収したPerBlue社の「DragonSoul」の新規連結が主因で、国内ネイティブのコイン消費は前四半期比マイナスと分析。2月2日に買収を発表した3ミニッツ社のファッション動画マガジン「MINE BY 3M」のユーザー獲得コスト次第では17年4-6月期以降、全社の営業利益を押し下げる可能性があると指摘した。

  アース製薬(4985):2%高の5540円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は3日付で目標株価を4600円から5000円に引き上げた。17年12月期営業利益予想を57億5000万円から70億8000万円に(会社計画74億円)、来期を61億4000万円から76億7000万円に上方修正した。

  UACJ(5741):9.2%安の288円。新株発行など公募増資を実施すると3日に発表、最大で約160億円調達する。発行済み株式総数は最大で12.8%増加する見込みで、1株価値の希薄化懸念が高まった。

  くらコーポレーション(2695):4.1%安の4510円。第1四半期(16年11月-17年1月)営業利益は前年同期比23%減の14億5600万円だったと3日に発表。野村証券では、パート・アルバイトの募集賃金の上昇や社会保険の適用拡大などに伴う人件費の上昇が響いたほか、長期で調達を行っていないイカなどの近海魚の不漁に伴う原価率の上昇が背景と指摘した。

  一蔵(6186):10%安の1208円。17年3月期営業利益予想を12億4700万円から10億円に下方修正すると3日に発表。和装事業では翌々年の成人向け、ウエディング事業では少人数婚の施行が不振だった。

  ユー・エス・エス(4732):2.1%高の1954円。大和証券は3日付で投資判断を「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に1段階引き上げた。第4四半期(1-3月)には取り扱い車両台数減少の底打ちと値上げ効果で増益に転じると予想、来年度以降は継続的な増益基調が可能と指摘した。17年3月期営業利益は327億円と会社計画(317億円)を上回ると推計、来期は360億円と見込んだ。

   テクマトリックス(3762):3.3%高の1269円。大和証券は3日付で投資判断「2(アウトパフォーム)」、目標株価1360円で調査を開始した。サイバーセキュリティー対策の最先端製品を調達・構築・運用までワンストップで提供可能なことを評価。17年3月期営業利益を16億3000万円、来期を21億6000万円と予想した。

  スカラ(4845):5.3%高の934円。営業支援システムなどを手掛けるソフトブレーンの株式を追加取得すると3日に発表。議決権所有割合は従来の45.57%から50.23%に高まる見込み。国際会計基準上はすでに連結子会社となっていたが、今回の追加取得で日本基準上の子会社等に該当することになるとしている。

  チェンジ(3962):700円(14%)高の5650円ストップ高。米アマゾン・ドット・コムの音声認識・入力技術「Alexa」に対応したアプリやプラットフォームの提供を開始すると6日午後0時30分に発表した。将来の日本語版のリリースに備えることを目的としたサービスを提供できる体制が整ったとしている。

  シリコンスタジオ(3907):7.4%高の4795円。任天堂(7974)に新型ゲーム機「スイッチ」用のミドルウェア・グラフィクス開発技術を提供したと6日午前11時30分に発表。将来的な収益寄与が期待された。

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