原油相場がここ約10年で最も狭い取引レンジから脱出できないことから、投資家の関心が薄れつつある。

  ヘッジファンドによる原油相場上昇を見込む買越残高は、原油相場が再び下落しやすい状況になりつつあるとの懸念が広がる中、過去最高水準に達した前の週から減少に転じた。強気心理はこれまで、石油輸出国機構(OPEC)による原油減産が供給過剰の緩和につながるとの楽観的な見方に基づいていた。今では米国の原油在庫が過去最高水準に膨らみ、そうした見通しに対する懐疑的な見方が強まっている。

  ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マサチューセッツ州)のマイケル・リンチ社長は「希望と夢に基づいてここまできた」と指摘。「私は、行き過ぎではないかと心配している。相場を下支えし得る対策がそれほど講じられていないからだ」と述べた。

  OPECと他の主要産油国11カ国が減産で合意したことから、米国の原油相場は昨年最後の5週間で17%値上がりしたものの、今年に入ると米国の生産と在庫が増加する中で上昇は停止状態。今年2月には1バレル当たり51.22から54.94ドルと、2003年8月以降で最も狭いレンジで取引された。

  米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、ヘッジファンドによるウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油の買越残高は2月28日終了週に6.5%減少した。

原題:Investors Start Doubting Oil Rally After Failure to Top $55(抜粋)

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