北朝鮮ミサイル、「新たな脅威」と安倍首相-日本政府が厳重抗議

更新日時
  • 国家安全保障会議を開催、さらなる挑発に備えた警戒監視を確認
  • 4発はいずれも約1000キロメートル飛行、3発はEEZに

北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、日本政府は国家安全保障会議(NSC)の会合を開くなど対応に追われた。安倍晋三首相は「北朝鮮が新たな脅威になったことを明確に示すものだ」との認識を記者団に表明。国民への迅速な情報提供や不測の事態に備えて万全の態勢を取るよう関係省庁に指示した。

  安倍首相は午前の参院予算委員会で、ミサイル発射は「安全保障上の重大な挑発行為」で「断じて容認できない」と述べた上で、「厳重に抗議を行うとともに、非難した」と語った。米国、韓国など関係国と連携し、「北朝鮮に自制を強く求める」とし、緊張感を持って必要な対応に万全を期すと述べた。西田昌司氏(自民)への答弁。

  その上で、首相は北朝鮮が発射した4発のうち3発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に、他の1発もEEZ付近に「着弾した」と説明。事前の発表もなかったことから、「漁船等が操業している可能性もあり、極めて危険な行為だ」と語った。菅義偉官房長官は午前の記者会見で、ミサイルはいずれも約1000キロメートル飛び、うち3発が日本のEEZ内に落下したと推定されると述べている。

新型ミサイル

  防衛省によると、北朝鮮は2月12日にも弾道ミサイル1発を発射したが、この時の飛行距離は約500キロと推定。今回は4発同時発射で飛行距離も2倍になった。

  北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は新年の辞で、同国が大陸間弾道ミサイル(ICBM)試射準備の「最終段階」にあると述べている。菅氏は今回発射されたミサイルの種類を問われたが、総合的、専門的な分析を行っているとして詳細の説明は「控えたい」と述べた。安倍首相は記者団に北朝鮮の新型ミサイルについて「重大な関心を持って分析していきたい」と語った。

  参院予算委を急きょ中断して開催したNSCで、政府は今後の対応について協議。さらなる挑発行為に備え、情報収集、警戒監視にあたることなどを確認した。

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