中国:予算報告書に国防費伸び率の記載見送る-不透明性浮き彫り

  • 軍事予算、今年7%増え1兆440億元-財政省当局者が説明
  • 中国は1980年以降、定例の予算報告書に年次国防支出を掲載していた

中国が予算報告書への国防費伸び率の記載を見送った。その後、財政省当局者が開示したが、中国の軍事力に関する不透明性に対する懸念を裏付けた。

  中国当局は当初、2017年の国防費伸び率を「約7%」としていたが、財政省が5日発表した予算報報告書にこの数字は盛り込まれなかった。同省の報道担当がその後、軍事予算は今年7%増え1兆440億元(約17兆2000億円)になると説明した。少なくとも1991年以来の低い伸び率。中国は80年以降、定例の予算報告書に年次国防支出を掲載してきた。

  昨年の中国国防費は7.6%増の9544億元と、2010年の7.3%増以来の低い伸び率だった。中国の経済成長鈍化に伴い国防費の伸びも鈍っている。

  S・ラジャラトナム国際研究院(シンガポール)で研究に携わるコリン・コー・スィー・リーン氏は「こうした数字を当てにすべきではない。軍事開発・研究といった不透明な活動、それに国民および国際社会に知られたくない予算支出を中国が隠している可能性があるからだ」と述べた。

原題:China’s Defense-Spending Confusion Highlights Strategic Worries(抜粋)

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