英国の欧州連合(EU)離脱後にロンドンから流出する銀行の雇用でパリが受け皿となる-。このフランスの野望の妨げになる大きな障害は、大統領選挙の候補、ルペン国民戦線(FN)党首だ。

  ルペン氏は仏大統領選での有力候補の1人。ユーロ圏やEUからの離脱を掲げるその政策目標は、金融業界幹部が望むものとは相いれない。同氏が敗退してくれれば、企業寄りの政策を打ち出している他の候補が改革を実行し、パリをより競争力の高い都市にしてくれるだろう。

ルペン党首
ルペン党首
Photographer: Marlene Awaad/Bloomberg

  グリニッチ・アソシエーツで欧州やアジアの資産運用会社と銀行にアドバイスするマネジングディレクターのマーカス・オーリグ氏は「ルペン氏が選ばれればパリに事業を移転させようと考える外国企業はいなくなるだろう」と話している。世論調査は決選投票でルペン氏が敗れることを示唆している。

  ロンドンから流れる雇用の受け皿候補として、パリはドイツのフランクフルトやアイルランドのダブリンと競合する。仏企業幹部は当初、採用・解雇を容易にする労働法改革や減税などを掲げたフィヨン元首相の政策を評価していたが、公金流用疑惑でフィヨン氏は苦境に立った。幹部らはマクロン前経済相が2日に発表した穏やかな改革案の支持に傾きつつある。

原題:Paris Hopes for Brexit Bank Jobs Run Up Against Frexit Fears(抜粋)

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