米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は3日の講演で、今月の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの方針をほぼ明確にした。さらに重要なのは、同議長が今年の利上げ回数について、予想よりも最終的に多くならざるを得ない可能性があると示唆したことだ。

  同議長はシカゴでの講演で、「われわれは支援策の一部の縮小を過度に長期間待てば、将来のある時点で急速な利上げが必要となり、金融市場を混乱させ、米経済をリセッション(景気後退)に陥らせる恐れがある公算を認識している」と語った。

  FRBが昨年12月に公表した政策金利見通しでは、中央値で2017年は0.25ポイントの利上げが3回と予想されていた。

  イエレン議長が予想を上回る利上げが必要な可能性があると考えているのは、現行金融政策のスタンスの評価を微妙に修正し、「中程度に緩和的」と表現したことで示されている。同議長は1月19日のカリフォルニア州スタンフォードでの講演では 「やや緩和的」と評価していた。

  ライトソンICAP(ニュージャージー州ジャージーシティー)のチーフエコノミスト、ルー・クランドール氏は表現変更について、「非常に重大なことだ」と指摘。「FRBが利上げのペースを加速させる必要があるかもしれないと明確に示唆している」と述べた。

  わずかだが重大な発言の変化は同議長が現行の金利水準に関して、従来考えていたよりも米経済を若干強く支援している公算があると現在考えていることを示す。

原題:Yellen Hints at More Aggressive Rate Path Upon Locking in March(抜粋)

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