3日の米国債はほぼ変わらず。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は次回3月14ー15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが「適切となる可能性が高い」と述べた。

  複数の連銀総裁や理事からタカ派的な発言が相次ぎ、市場では3月利上げがほぼ確実視されている。市場参加者はイエレン議長が3月利上げを裏付けると予測していた。2年債利回りは2009年以来の高水準付近。議長は「FOMCは今月の会合で雇用とインフレが当局の期待に沿って引き続き進展しているかどうかについて検証する。そうした場合には、フェデラルファンド(FF)金利のさらなる調整が適切になる可能性が高い」と話した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、2年債利回りはほぼ変わらずの1.31%。10年債利回りは2.48%となっている。

  BMOキャピタル・マーケッツのストラテジスト、アーロン・コーリ氏は「ほぼ織り込み済みの3月利上げを裏付けたことを除けば、イエレン議長は今後の利上げについて特にタカ派的なことはなかった」と述べ、「すでに織り込まれている見通しについて言えば、イエレン議長の発言が米国債にとってやや支援材料となった」と続けた。

  5年債と30年債の利回り差はイエレン議長の講演前に約2年ぶりの最小となっていたが、その後はスティープ化した。

  CIBCのストラテジスト、リチャード・ギルフーリー氏はイエレン議長が労働市場にとって移民が鍵を握るとの発言もイールドカーブのスティープ化につながったと指摘した。同氏によると、2月の雇用統計で賃金の伸び悩みが示されると、その対応策として保護主義的な措置が注目されることになり、インフレが押し上げられ、成長が阻害されるという懸念が強まるという。

原題:Treasuries Erase Losses After Yellen Suggests March Hike Likely(抜粋)

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