米JPモルガン、ダブリンとフランクフルトでオフィスを物色-関係者

  • オフィススペースのサイズで家主に柔軟性求める
  • JPモルガンはすでにアイルランドとドイツに子会社あり

米JPモルガン・チェースは英国の欧州連合(EU)離脱決定に伴い、EUの拡大ハブとしてダブリンおよびフランクフルトでオフィススペースを物色している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  関係者の一部が匿名を条件に話したところによると、数百人のスタッフが入ることを想定し、サイズは5ー15万平方フィート(4645-1万3940平方メートル)としているが、英国のEU離脱交渉いかんで増減があるとして家主には柔軟な対応を求めている。ただし、JPモルガンは発表文の中で「他の選択肢もかなり残っている」と指摘し、「交渉の推移を見守っており、最終決定には至っていない」としている。

  経済政策シンクタンク、ブリューゲルによれば、EU離脱の完了後、ロンドンからは銀行関係で1万人、金融サービスで2万人が流出し、顧客は1兆8000億ユーロ(約218兆円)相当の資産を欧州大陸に移す可能性がある。他の見積もりでは最少4000人、最大23万2000人となっている。

  昨年6月23日の国民投票の前に、ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は英国の従業員に対し、EU離脱となれば最大で4000人が転勤になる可能性があると語った。今年1月には、離脱交渉次第で増減があると話していた。

  EU離脱後のロンドン脱出を準備している銀行にとって、ダブリンおよびフランクフルトは好ましい候補になっている。英スタンダードチャータードおよび英バークレイズはダブリン、米ゴールドマン・サックス・グループおよび米モルガン・スタンレーはフランクフルトを検討している。JPモルガンはすでにアイルランドとドイツに子会社があり、ブローカーおよびディーラーの免許を取得している。

原題:JPMorgan Said to Scout Dublin, Frankfurt for Post-Brexit EU Hub(抜粋)

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