米3月利上げ観測、鍵握るイエレン講演-市場が織り込む確率約90%に

実際の経済指標の大半から判断すると、米経済は過熱も過度の冷え込みもない状態にある。しかし、米金融当局の中核メンバーの間では利上げ機運が急速に盛り上がっていると、金融市場は確信を強めつつある。

  市場のこうした見方は、連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が3日にシカゴで行う経済見通しに関する講演で確認されるかもしれない一方で、弱められる可能性もある。イエレン議長の1月の発言を参考にすれば、同議長は完全雇用と物価安定の目標に向けた進捗(しんちょく)状況について最新の評価を示すことになりそうだ。

  利上げの論拠を説明するのは難しいことではなく、イエレン議長が実際にそうすれば、これまで発言してきた他の当局者たちと足並みをそろえることになる。だが、各種指標の主要部分に関して警告を忘れないのも同議長のやり方だ。

  イエレン議長が発言内容をどちらに傾けるかで、3月の利上げ実施に向けたお膳立てをするか、そうした市場の期待を後退させることになるか流れを左右する。先物市場は現在、今月14、15両日の連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ決定の確率を88%程度織り込んでいる。

  イエレン議長が3月利上げを巡り強いシグナルを発するとすれば、もう数カ月先ではなく、なぜ今の時期に動く切迫性があるのか、根拠を示さなければならないだろう。同議長がそこまで踏み切るかどうかが3日の焦点となる。

原題:Data-Dependent Yellen Running Out of Reasons to Delay Hike (3)(抜粋)

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