ドル・円小反落、FRB正副議長講演で3月利上げ見極め-114円前半

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  • 米先物金利動向が示唆する3月利上げ予想確率は90%
  • 週末を前にセル・ザ・ファクト的にディップする可能性-野村

3日の東京外国為替市場ではドル・円相場が小反落。3月の米利上げ観測を背景にドル高が進んだ前日までの流れが一服。海外時間に米連邦準備制度理事会(FRB)の正副議長の講演を控えて、次回利上げのタイミングを見極めようとの姿勢が広がった。

  午後3時15分現在のドル・円は前日比0.2%安の114円17銭で、一時114円07銭まで値を切り下げる場面も見られた。2日の海外市場では米金利の上昇を背景にドル買いの流れが続き、一時114円59銭と2月15日以来の高値を付けていた。

  野村証券外国為替部の高松弘一エグゼクティブ・ディレクターは、正副議長の講演は「基本的には3月利上げを確認しに行く材料になりそう」だが、それを持って年3回の利上げが4回になるということもないだろうと指摘。週末ということもあり、「セル・ザ・ファクト(事実で売る)的にディップする可能性」はあると語った。

  イエレンFRB議長は日本時間4日午前3時にシカゴで、フィッシャーFRB副議長は同午前2時半からニューヨークでそれぞれ講演する。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドルスポット指数は、今週に入り1.1%上昇。米金融当局者から早期利上げに前向きな発言が相次ぎ、3月利上げを織り込む動きが強まった。米2年債利回りは2日に一時1.336%と2009年以来の水準まで上昇。米金利先物動向に基づくブルームバーグの算出によると、14、15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げの予想確率は2日時点で90%となった。

  上田ハーロー 外貨保証金事業部の小野直人氏は、正副議長が3月利上げ観測をさらに後押しする見解を示すかどうか注目だが、インフレ上昇が比較的落ち着いている中で、来週発表の米雇用統計で賃金動向を最終確認したいとの思いもあるだろうと指摘。「最終的にはファンダメンタズ次第として、これまでの発言内容を上回るような明確なヒントは与えない可能性はあるかもしれない」とみている。

  マネースクウェア・ジャパンの工藤隆営業本部法人部長は、市場は3月利上げに前向きな発言を期待しているため、「すぐに上げないということなら、ドルを買っている向きは投げさせられるのではないか」と予想。もっとも、米景気が良好なことから、ドルは一回落ちたとしても戻るだろうと話した。一方、タカ派発言が出た場合には、ドル・円は115円を試す展開になるとし、同水準を上抜ければ「レンジが変わる可能性がある」と指摘した。

  ユーロ・ドルは前日の海外市場で一時1ユーロ=1.0495ドルと約1週間ぶりの水準までユーロ売り・ドル買いが進行。この日の東京市場では小反発し、1.05ドル台前半で推移した。 

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