【個別銘柄】原油関連や建設株が下落、「スイッチ」発売の任天堂上昇

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3日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  原油関連株:国際石油開発帝石(1605)は前日比2.4%安の1095円、石油資源開発(1662)は2.7%安の2648円、コスモエネルギーホールディングス(5021)は3.9%安の1906円など。鉱業株指数は2.2%安で東証1部33業種の下落率1位、石油・石炭製品は1.8%安で同2位。2日のニューヨーク原油先物市場では、WTI先物4月限が前日比2.3%安の1バレル=52.61ドルと、約3週ぶりの安値で引けた。サウジアラビア主導で石油輸出国機構(OPEC)が減産を実行しているものの、過去最高水準に積み上がった米国の在庫でその効果が弱まることが懸念されている。

  大林組(1802):3.9%安の1036円。クレディ・スイス証券は2日に投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を1100円から910円に引き下げた。過去と比較して増益率が低下すると予想、鉄鋼価格の上昇が長期期待成長率の低下要因になるとみる。2018年3月期営業利益予想を1385億円から1298億円に、19年3月期を1298億円から1214億円に減額した。

  長谷工コーポレーション(1808):3.4%安の1301円。20年3月期までの中期経営計画を2日に発表、連結配当性向は20%を目指す。SMBC日興証券の川嶋宏樹アナリストは電話取材で、財務体質が改善する中で市場では還元強化は当然のこととみていたが、期待を上回る材料ではなかった、と指摘。配当性向20%では他のゼネコンと同水準で、一般的には最低限30%が期待されているとした。
  
  大東建託(1878):4.3%安の1万5315円。2月の受注高は前年同月比11%減の527億円だった、と2日に発表した。減少は5カ月連続。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、依然としてマイナス基調でネガティブな印象と指摘。通期受注の会社計画7150億円(前年比3.2%増)達成のためには3月に1569億円(同38.5%増)の受注高を計上する必要があり、ハードルは高いとの認識を示した。

  任天堂(7974):3.7%高の2万3710円。新型家庭用ゲーム機「スイッチ」を3日に発売。都内の家電量販店では一部店舗で営業時間を早めるなどして販売を開始、1時間以内で売り切れた店もあったという。みずほ証券は、順当にいけば4月28日予定の「マリオカート8デラックス」のほか、春予定の 「ARMS」の発売が開始されるころには販売モメンタムやスイッチへの期待感が高まり、株価は好転に向かうと予想した。スイッチ次第だが18年3月期以降の利益回復・成長との見方は不変とし、投資判断は「買い」を継続。

  ACCESS(4813):100円(14%)高の796円ストップ高。同社のブラウザコンポーネント「NetFront Browser NX」が、任天堂の最新ゲーム機「スイッチ」に採用された、と3日発表した。世界最小クラスの使用メモリーでパワフルな再現性を実現、独自拡張の空間ナビゲーション技術により、矢印キーでの滑らかな移動操作などを可能にするという。

  ファーストリテイリング(9983):2.1%高の3万7270円。2月の国内ユニクロ既存店売上高は春物の立ち上がりが好調で前年同月比5.2%増だったと2日発表した。SMBC日興証券は、小売専門店の中でもFリテイリが特に好調だと指摘。2月は休日数が前年に比べ1日少なかったことに加え、前年がうるう年だったため営業日数も1日少なかったが、うるう年と曜日の影響を除くと9.2-10.2%増だったと試算した。

  SUMCO(3436):5.2%安の1690円。モルガン・スタンレーMUFG証券は2日、投資判断「アンダーウエート」を継続し、目標株価は1250円とした。17年12月期の予想PERは30倍程度、来期は25倍程度と割高感があると指摘。300ミリウエハー価格が市場の期待ほど上昇するのは難しいとみており、今期の営業利益予想は285億円(市場コンセンサス予想340億円強)、来期310億円(同500億円程度)を見込む。

  東芝(6502):1.8%安の213.3円。メリルリンチ日本証券は2日、投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」、目標株価を310円から170円に変更した。内部管理体制の改善の遅れから上場廃止となる懸念のほか、7000億円の契約履行保証のある原子力事業の価値をマイナスに見積もった。メモリー子会社売却については、東芝が持ち分51%を売却する同証ベースシナリオの場合、売却プロセスの期間が限られるため、価格交渉力が弱まる可能性が高いとみる。

  三井金属(5706):1.2%高の409円。野村証券は2日に投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を345円から570円に引き上げた。スマートフォンの17年モデルから導入される高密度実装基板に極薄銅箔のマイクロシンが採用され、中期的に拡販が進むと予想。中期的には現状の5倍程度の数量増になる可能性が高いとみる。17年3月期の経常利益予想を210億円から260億円(会社計画240億円、前期は113億円の赤字)、来期は230億円から280億円に増額した。

  富士ソフト(9749):2.7%高の2935円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は2日に目標株価を2900円から2950円に引き上げた。ファクトリーオートメーション(FA)関連を主力とする機械制御系、自動車関連の組み込み系が持続的に売上高をけん引し、安定増益を続けると予想。好調な受注動向を反映し、17年12月期営業利益予想を93億円から95億円(会社計画は前期比2.3%増の90億円)、来期を98億円から102億円に増額した。

  LINE(3938):1.7%高の3980円。クラウドAIプラットフォーム「Clova」を2日に発表、AI活用の音声認識アシスタントを開始する。みずほ証券は、このプラットフォームは生活者と情報との接点として進化し、その対価を獲得するという戦略に沿った動きと評価。Naverグループ全体の技術とコンテンツを結集する姿勢、ハードウエアとの連携強化が示された点で、将来戦略における位置付けは想定以上に重要とみる。

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