米スナップが上場、初日は44%高-成長力に不安、上値抑える可能性も

  • 終値は24.48ドル、IPO価格17ドルから大幅上昇
  • ユーザー数の伸び鈍化、「警戒する理由はある」-フォレスター

写真・動画共有アプリ「スナップチャット」 を運営する米スナップが2日、株式上場し、公開価格比で44%の大幅高で初日の取引を終えた。時価総額は280億ドル(約3兆2000億円)を超えた。

  これはスナップチャットの成長力や、人々のコミュニケーションを変える新しいプロダクトを投入するという同社の約束に対する投資家の信任投票と言える。相手に送った写真や動画が自動で消えるモバイルアプリ事業から出発したスナップは、広告やメディアに事業を広げつつあり、投資家にフェイスブックやグーグル傘下ユーチューブの創業当初を想起させている。

  ただそうした中でも、一部アナリストはスナップ株の上昇が続かないとみている。2人は既に投資判断を「売り」とし、1人は目標株価をわずか10ドルとしている。スナップの収益黒字化は数年先で、収入よりも純損失額の方が大きいからだ。スナップチャットのユーザーの伸びは10-12月(第4四半期)に鈍化し、広告事業の規模拡大にも懐疑的な見方が高まった。投資家はまだ、同社の収益黒字化計画について明確な見通しを持てず、経営ビジョンについて公の場でめったに話さないエバン・スピーゲル最高経営責任者(CEO)を信頼するしかない。

  フォレスター・リサーチのアナリスト、ジェシカ・リュー氏は、「警戒する理由はある」と指摘。2012年に1株当たり38ドルで新規株式公開(IPO)を実施して現在136ドル付近にあるフェイスブックの成功は特異なものであり、スナップはユーザー数を一段と伸ばし、広告の価値を証明する必要があると分析した。

  スナップ株は2日、24.48ドルで終了。時価総額は約283億ドル。IPO価格は1株17ドルで、仮条件の14ー16ドルを上回った。スナップのIPOは、ソーシャルメディア企業としては3年余り前のツイッター以降で最大規模。

原題:Snap Leaps in Debut Even as Concerns Over Growth Threaten Rally(抜粋)

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