3日の東京株式相場は4営業日ぶりに反落。原油や銅など海外商品市況の下落を嫌気し、商社や鉱業など資源株が売られ、建設や不動産株も安い。午後にかけ為替が円高方向で推移し、電機株も下げた。

  TOPIXの終値は前日比6.64ポイント(0.4%)安の1558.05、日経平均株価は95円63銭(0.5%)安の1万9469円17銭。

  三菱UFJ国際投信・戦略運用部の石金淳チーフストラテジストは、「米利上げ回数はことし2-3回から3-4回になる可能性が出てきたが、米景気の強さに確信を持っていない向きが一部にあり、円高恐怖症はまだ残っている」と言う。チャート上、もちあいから上放れた日本株は上値が見込める状況になったものの、「需給面からはいったん高値警戒感からのやれやれの売りが出やすい」との見方を示した。

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Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  2日のニューヨーク原油先物は2.3%安の1バレル=52.61ドルと大幅続落し、約3週ぶりの安値を付けた。過去最高水準に積み上がった米国の在庫が、石油輸出国機構(OPEC)の減産効果を弱めるとの観測が強まった。ロンドン金属取引所(LME)ではニッケルや銅が下げ、日本の資源セクターに対する業績期待も後退した。

  きょうのドル・円相場は、海外市場の流れから早朝に1ドル=114円40銭台と前日の日本株終値時点114円3銭に対し円安水準で推移していたが、午後は114円付近へ円が強含む展開。これに連れ、日経平均も一時172円安まで下げ幅を広げる場面があった。

  市場が織り込む3月の米利上げ確率は1日の80%から2日には約90%に上昇、3月利上げがほぼ織り込み済みとなる中、3日の米市場では連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長、フィッシャー副議長の講演があり、様子見姿勢から一段のドル買いは入りにくかった。また、TOPIXは前日までの3連騰中に2%高、日経平均は2.4%高と3日間の上昇率としては2月10日以来の大きさを記録しており、週末で目先の売り圧力が出やすかった事情もある。

  もっとも、きょうの株安も短期上昇の反動とみる向きは多く、市場の先高期待は衰えていない。いちよし証券の大塚俊一投資情報部長は、為替が1ドル=114円台でこのまま推移するなら、「今期業績は上振れる可能性、来期も増益確度が高まる。日経平均は2万円を目指す」と話していた。東証1部の売買高は17億1745万株、売買代金は2兆1856億円。代金は前日から14%減った。値上がり銘柄数は617、値下がりは1256。

  東証1部33業種は鉱業や石油・石炭製品、建設、不動産、卸売、電機など26業種が下落。海運や電気・ガス、保険など7業種は上昇。売買代金上位では、メリルリンチ日本証券が目標株価を170円へ下げた東芝、月次受注高が5カ月連続で減少した大東建託、モルガン・スタンレーMUFG証券が弱気判断を継続したSUMCOが安い。これに対し、新型ゲーム機「スイッチ」を発売した任天堂、野村証券が投資判断を上げた三井金属は高い。

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