仏大統領選:フィヨン陣営離反続出、ジュペ氏出馬の用意ありと報道

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  • 60人余りの政治家がフィヨン候補をもう支持できないと表明
  • ジュペ元首相は出馬の用意ありとパリジャン紙報道

フランス大統領選挙の中道・右派陣営候補、フィヨン元首相の苦境が深刻化している。党内議員の離反が加速した上、警察当局は2日、パリにあるフィヨン氏の自宅を家宅捜索した。

  60人余りの政治家は公金流用疑惑をめぐる訴追リスクに直面しているフィヨン候補をもはや支持できないと表明した。離反者の中にはフィヨン陣営の会計担当ジル・ボワイエ氏も含まれている。訴追されれば選挙から撤退するという約束を指摘してシニアアドバイザーを辞任したルメール元農業・食料相に追随し政治家20人が公開書簡でフィヨン氏に選挙戦からの「撤退」を要請した。

  共和党など中道・右派の予備選でフィヨン氏に敗れたジュペ元首相は、必要ならば選挙戦に復帰する用意があると友人に述べていると、仏紙パリジャンが3日報じた。

  共和党のジョルジュ・フェネシュ議員はBFMテレビで「われわれが事態に対処する能力を示すのに1分でも時間を無駄にすることはできない」と語った。第1回投票まで約50日を残すばかりの今、共和党候補のフィヨン氏が撤退を拒否していることで、仏大統領選は近年にない混迷の様相を呈している。世界の投資家が見守る中、ユーロ離脱を目指すルペン国民戦線(FN)党首をはばむ期待がマクロン前経済相にかかっていることを世論調査が示している。

  パリジャン紙によるとまた、警察当局はフィヨン氏の妻や子供が公金から給与を受け取りながら実際には仕事をしていなかったとされる疑惑を巡る捜査の一環として、同氏の自宅を捜索した。検察当局はコメントを控えた。フィヨン氏の弁護士に取材を試みたが、これまでのところ返答はない。

  フィヨン氏は2カ月ほど前までは最有力候補とされていたが、公金流用疑惑で1月半ばから苦しい状況に置かれている。一部の共和党関係者からは、ジュペ元首相を代替候補として推す声も聞かれる。  

原題:Fillon Party Members Abandon Him as Campaign Turmoil Deepens (1)(抜粋)
French Republicans Abandon Fillon as Alain Juppe Seen Ready (1)

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