クレディ・スイス・グループはトレーディングの一部分野とウェルス・マネジメント事業全般の拡大を推進するため、昨年と同じペースで資本バッファーを積むことが難しくなる見通しだ。デービッド・マザーズ最高財務責任者(CFO)が述べた。

  クレディ・スイスは法的係争の決着で米当局に支払った53億ドル(約6060億円)が響き、2016年通期で赤字を計上。それでも非中核資産の売却で多額の資金を調達し、アナリスト予想を上回る自己資本の強化を達成した。

  マザーズCFOはチューリヒで行われたインタビューで、売却対象資産が減った一方、一部の事業は成長を支えるためにより多くの資金を必要としており、自己資本のさらなる改善は課題だと指摘。この選択肢としてスイス部門を年内に新規株式公開(IPO)し、最大40億フラン(約4520億円)を調達する計画も引き続き準備中だが、CFOは16年に資本強化で前進したおかげで「IPOを実施するのか、するとすればいつ実施するのか、決定できるようになった」と述べた。

  クレディ・スイスの普通株等ティア1比率は年初時点で11.6%と、前年同期の11.4%から上昇。同行は2018年までに13%を超える水準に引き上げることを目指している。

原題:Credit Suisse CFO Sees Bank’s Growth Slowing Capital Build (2)(抜粋)

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