上場企業で欧州最大の資産運用会社である英シュローダーは、昨年10-12月に株式ファンドから20億ポンド(約2800億円)の資金が純流出したと明らかにした。今年に入ってからは、顧客が投資再開に動いているという。

  同社のピーター・ハリソン最高経営責任者(CEO)によると、今年は英仲介部門および米国と新興国の債券事業で資金動向が純流入に転じた。10-12月の株式ファンド資金について同CEOは中東の機関投資家1社が約11億ポンドを引き揚げたと明らかにしたが、詳細には触れなかった。

  2016年通年は全体で11億ポンドの純流入。15年は130億ポンドの純流入だった。ポンド安と買収が寄与し、運用資産は16年に前年から27%増え3971億ポンドと過去最高に達した。通期の税引き前利益は前年比約5%増の6億1810万ポンドで、アナリスト予想を上回った。

  ハリソンCEOは、同業他社は17年に「大型M&A(合併・買収)」を模索しているが、シュローダーはすでに十分多様化しているため「変身」をもたらすようなM&Aは必要ないと言明。債券とマルチアセット事業を今年の鍵に引き続き位置づけ、北米での成長という戦略目標を追求し続ける姿勢を示した。

原題:Schroders Sees Investors Resurface After Fourth-Quarter Outflows(抜粋)

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