ユーロ圏:2月インフレ率、2%に到達-ECB内で出口議論活発化も

  • CPIは2013年1月以来の高水準に
  • ECBは最新の経済成長率とインフレ率の見通しを9日に公表

ユーロ圏では2月にインフレが加速し、2013年1月以来の高い伸びとなった。欧州中央銀行(ECB)内で金融緩和策からの出口を求める声が強まりそうだ。

  欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が2日発表した2月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)速報値は前年同月比2.0%上昇。伸び率はブルームバーグがまとめたアナリスト47人の予想中央値と一致。1月は1.8%だった。

  インフレ率上昇は原油値上がりが要因で、ドイツやスペイン、イタリアなど域内全体で物価を押し上げた。ただ、エネルギーなど価格変動が大きい項目を除いたコアインフレ率は3カ月連続で0.9%となった。

  2つのインフレ率の相違は、金融緩和の適切な規模を選択する上でECBが直面する困難を浮き彫りにする。全体のインフレ率はECBが目安とする2%弱に向かっているものの、コアインフレ率は低調なままで、ドラギ総裁ら当局者の悩みの種となっている。

  ユーロスタットによれば、1月のユーロ圏失業率は9.6%で前月から変わらず。これは2009年5月以来の低さ。1月のユーロ圏生産者物価指数(PPI)は前年同月比0.7%上昇。昨年12月の伸び率は0.8%だった。

  現行のECB見通しによれば、今年のインフレ率は平均1.3%で、18年は1.5%に加速する。ECBは9日、政策委員会開催後に最新の見通しを公表する。

  政策委メンバーのバイトマン独連銀総裁は1日のスロベニアでの講演で、ECBによるインフレ見通しの上方修正の度合いについて初めて言及。「今年のインフレ率は現行の予想を大きく上回る公算が大きい」と述べ、ドイツに関しては0.5ポイント程度の上方修正が見込まれ、「ユーロ圏全体もそうなるかもしれない」と語った。

原題:Euro-Area Inflation Hits 2 Percent as ECB Debates Policy Stance(抜粋)

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