スイスの製薬会社ロシュ・ホールディングは、新たな乳がん治療薬「パージェタ」が患者を対象とした試験で有効性を証明したと明らかにした。ロシュの乳がん治療薬事業にとって大きな成果で、同事業関連の売上高は2021年までに90億ドルを超える可能性が出てきた。この発表で株価は前日比一時6.9%高まで急騰した。

  ロシュの2日の発表によると、初期の乳がん手術を受けた患者に対する第3相試験で、同社の既存治療薬「ハーセプチン」と化学療法に加えパージェタを投与された患者は、投与されなかった患者と比べ死亡や再発のリスクが低下した。どの程度の有効性が見られたかは開示していない。結果については医師や規制当局が綿密に調べた上で、今後の治療への採用を決定する。

  ハーセプチンは昨年68億ドルを稼ぎ、ロシュの製品別売上高で2番目に大きい。だが後発薬との競争に直面し、ロシュが乳がん治療薬事業の優位性を保てるかがパージェタの試験に懸かっていた。アナリストによると、昨年ハーセプチンの投与を受けた患者の約7割はパージェタとの併用が有効な可能性があり、この2つの治療薬の合計売上高が21年までに90億ドルに達する可能性がある。

原題:Roche’s Aphinity Succeeds, Boosting Breast-Cancer Business (1)(抜粋)

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