中国人民元の相場安定が試されようとしている。

  人民元は6週間にわたり落ち着いた動きとなり、ボラティリティ―を測る指数は3カ月ぶりの低水準となった。だがプレッシャーはある。3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げの可能性が高まっており、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)閉幕後に中国人民銀行(中央銀行)が元のより大きな変動を容認する可能性もある。

  アクサ・インベストメント・マネージャーズの姚遠シニアエコノミスト(香港在勤)は、5日に開幕する全人代の前に人民銀は元相場を安定させたいようだが、外貨準備高がすでに3兆ドル(約343兆円)を割り込んだことを踏まえると、いつまでも元相場を支えることはできないと話した。

  マラヤン・バンキングのシニア通貨ストラテジスト、フィオナ・リム氏(シンガポール在勤)は「人民銀が人民元の対ドルでの変動拡大を容認することになる。元下落圧力が積み上がるのを放置して2015年8月のように大幅な元安を突然認めるより、元安圧力を徐々に解放するため元相場をもっと変動しやすくするだろう」と述べた。

  人民元の1カ月物インプライドボラティリティー(IV、予想変動率)は先月、05年以来の大幅低下となった。

  2日の本土市場で、人民元は上海時間午後3時11分(日本時間同4時11分)現在、0.05%安の1ドル=6.8860元。香港オフショア市場では0.07%安の6.8761元。

原題:Yuan’s Calm Faces Test With Dollar Rally as Fed Rate Bets Surge(抜粋)

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