トランプ氏の歳出案、金融当局に利上げ迫る結果に-経済成長に打撃

  • 大統領の政策推進に議会は「クレジットカード」与える-アリアンツ
  • 景気過熱の抑制で金融当局は最高5回の行動必要も-ドウェイン氏

トランプ米大統領への期待感で株価を押し上げる投資家は、赤字財政支出が連邦準備制度に金融引き締めを迫り経済成長を抑制するリスクに警戒すべきだとアリアンツ・グローバル・インベスターズのグローバル・ストラテジスト、ニール・ドウェイン氏は指摘する。

  ドウェイン氏は1日にブルームバーグ・テレビジョンとのインタビューで、「米金融当局は利上げするだろう」と述べ、「トランプ大統領が政策を推進すればするほど、議会は彼に『クレジットカード』を与え、イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長は利上げを迫られることになる」と予想した。

Neil Dwane is nervous about valuations.

(Source: Bloomberg)

  S&P500種株価指数は1日に再び最高値を更新した。ドウェイン氏は株高の一因として金利上昇による債券価値の目減りを懸念する投資家が株式にシフトする動きを挙げるとともに、インフラや軍への投資を拡大するとのトランプ氏の計画に即効性を期待しないよう警告した。

  ドウェイン氏は「国防支出でも影響が行き渡るには時間がかかる。このため米国の経済成長は引き続き鈍いままになろう」と語った。同氏はトランプ氏の減税公約や歳出案を受けて、米金融当局は経済の過熱を防止するため最高5回の行動が必要になる可能性があり、そうなれば、「借金体質」の米国での借り入れに水を差す恐れがあると指摘。米国株を物色する投資家はたばこなど不況に耐える業種を検討すべきだとし、米国のジャンク債や新興国債券にも投資妙味があろうと話した。

原題:Trump ‘Credit Card’ Spending Seen Pressuring Fed, Hurting Growth(抜粋)

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