【個別銘柄】非鉄や金融株高い、ワコム急伸、決算再延期の昭電工急落

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2日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。
  
  非鉄金属株:三井金属(5706)が前日比5.2%高の404円、東邦亜鉛(5707)が4.3%高の613円、三菱マテリアル(5711)が3%高の3810円など。非鉄金属株指数は2%高と東証1部33業種の上昇率1位。1日のロンドン金属取引所(LME)で、銅3カ月物は一時2%高、亜鉛3カ月物は2.5%上昇した。 証券ジャパンの大谷正之調査情報部長は、トランプ米大統領のインフラ政策への期待に加え、事前予想を上回る米ISM製造業景況指数で景気の先行きに楽観的な見方が強まり、非鉄金属など景気敏感株が物色されている、と語った。

  金融株:第一生命ホールディングス(8750)が4%高の2256.5円、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が2%高の763円、野村ホールディングス(8604)が1.5%高の753.1円など。3月の米利上げ確率が高まり、1日の米国債市場で10年債利回りが2.45%に上昇した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券の三浦誠一投資ストラテジストは、米長期金利上昇で銀行などは利ざや改善が見込めると話した。

  ワコム(6727):15%高の492円。野村証券は1日に投資判断を「中立」から「買い」、目標株価を290円から600円に引き上げた。2017年3月期営業損益を会社計画と同じ5億円の赤字と予想するが、18年3月期は60億円の黒字を見込む。ブランド製品の新モデルが通年で寄与。先進国での3次元(3D)デザインや仮想現実(VR)の普及、新興国でのクリエイティブ市場拡大などを背景に中期的にも高い利益成長が続くとみる。

  ローム(6963):5.8%高の7790円。メリルリンチ日本証券は1日に目標株価を8000円から8900円に引き上げた。評価ポイントは車載用半導体の拡大、生産ラインの効率化、株主還元拡充への期待の3点で、車載用半導体市場は今後年率10%超成長しメリットが大きいとみる。17年3月期営業利益予想を268億円から328億円(会社計画は前期比14%減の290億円)に増額、投資判断は「買い」を継続した。

  昭和電工(4004):7.1%安の1880円。16年12月期の決算発表を再び延期すると1日に発表。子会社の昭光通商(8090)での売り上げ計上問題でさらに調査が必要と判断した。SMBC日興証券は、昭電工の有価証券報告書の提出期限が延長されても、一定の期日までに間に合わなければ上場廃止になると指摘。上場廃止なら日経平均株価の入れ替えが発生し、同業種に属するLIXILグループ(5938)が選ばれる可能性が最も高く、積水化学工業(4204)の可能性もあるとの見方を示した。リクシルGの株価は2.5%高、積水化は2.4%高。

  住友重機械工業(6302):3%高の838円。SMBC日興証券は18年3月期営業利益予想を今期同証予想比26%増の612億円に増額した。日立住友建機クレーンの連結子会社化を織り込むほか、アーリーシクリカル、レイトシクリカル製品両面で増益が見込めるとした。目標株価は850円から960円に変更。

  東洋ゴム工業(5105):5.6%高の2013円。建材や産業用資材などの非自動車事業を100億円超で売却する方針を固めたと2日付の日本経済新聞朝刊が報じた。建物の揺れを防ぐ免震ゴムの品質偽装問題で合計1100億円を超える特別損失を計上し、16年12月期は最終赤字に転落。主力のタイヤ事業に投資を集中し経営の立て直しを急ぐという。

  デンカ(4061):4.1%高の615円。4月1日出荷分から、電子包材用シートの価格を一律キログラム当たり40円値上げすると1日に発表。ベンゼン、ナフサ価格の高騰が続く中、主原料のポリスチレン供給メーカーから値上げが表明され、コスト改善だけでは吸収が困難と判断した。また、SMBC日興証券では、クロロプレンゴム(CR)のマージン拡大を主因に、17年3月期の15%営業減益予想から来期は25%増益に転じると予想、目標株価を540円から620円に引き上げた。

  JUKI(6440):4.7%高の1425円。いちよし経済研究所は1日、投資判断「A(買い)」、フェアバリュー2000円で調査を開始した。産業装置事業の採算性改善で17年12月期経常利益は前期比56%増の47億円と、会社計画の37億円を上回ると予想。前期に取り組んだ固定費削減や新製品投入の取り組みが奏功するとみる。中期的には工業用ミシンの非アパレル向けの成長を期待するとした。

  楽天(4755):2.2%安の1094.5円。ジェフリーズ証券は1日に17年12月期営業利益予想を1271億円から1156億円に減額、目標株価を1400円から1270円に引き下げた。インターネットサービスでは、電子商取引やトラベルのサブセグメントの営業利益率予想を引き下げたほか、システム更新を踏まえてクレジットカードの営業利益見通しなども見直した。投資判断は「ホールド」を継続。

  エフピコ(7947):2.3%安の5010円。岡三証券は1日に投資判断を「強気」から「中立」、目標株価を6200円から5000円に引き下げた。原材料のポリスチレンの仕入れコスト上昇が利益の圧迫要因になるとみて、17年3月期営業利益予想を155億円から153億円(会社計画151億円)、来期を170億円から160億円に減額。春ごろから食品トレーや容器の製品値上げを打ち出すことが予想されるが、値上げが浸透するには3-6カ月程度の期間を要するとみる。

  巴工業(6309):5.7%安の1862円。16年11月-17年1月期営業利益は前年同期比29%減の7700万円だったと発表。国内官需向け部品・修理の販売が減少したほか、中国向け砥粒回収装置の販売がなかったことなどで機械製造販売事業の赤字が拡大した。

  日本特殊陶業(5334):3.7%高の2687円。モルガン・スタンレーMUFG証券は、自動車用プラグの緩やかなシェア上昇と環境規制強化による酸素センサーの需要増が続くと予想。自動車関連での業績安定拡大と半導体パッケージの赤字縮小で市場コンセンサスを上回る業績が続くとの見方を維持し、18年3月期営業利益予想を従来の594億円から607億円に、19年3月期を653億円から657億円に増額した。

  ボルテージ(3639):18%高の1200円。アニマルアイドルを育成するゲーム「アニドルカラーズ」を今夏に配信すると発表した。女性コア層の新ブランド第1弾。基本プレーは無料でアイテム課金制としており、今後の業績貢献を見込む買いが集まった。

  アルファ(3434):14%高の1570円。ICカード/暗証番号式玄関錠「edロック PLUS」が伊藤忠都市開発の新築学生専用マンション(武蔵小杉)に採用された、と2日に発表。採用拡大による業績貢献を見込む買いが広がった。

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