不意打ち食らった債券トレーダー、「3月米利上げ」慌てて織り込み

  • 先物市場が織り込む3月利上げ確率が急上昇
  • 米2年物国債利回りは2009年以来の高水準

債券市場は米金融当局が見込む2017年の利上げの道筋に疑心暗鬼だったが、その懐疑論が崩れつつある。

  債券トレーダーは今週、不意打ちを食らった。先物市場が織り込む米国の3月利上げ確率が急上昇した。米金融当局は利上げペース加速に向けて明確なゴーサインを得た形で、米2年物国債利回りは09年以来の高水準に上昇した。

  米金融当局の予測に市場が追い付こうとしている現在の動きは、自らが予想したペースでの利上げを当局ができなかった過去2年と異なる。米連邦公開市場委員会(FOMC)は昨年12月、17年の利上げは3回との見通しを示したが、フェデラルファンド(FF)金利先物はつい先週まで、せいぜい2回にとどまるとの市場の見方を示唆していた。トレーダーは過去3日間で米金融当局の見方に近づいた。

  キャンター・フィッツジェラルドの金利責任者ブライアン・エドモンズ氏(ニューヨーク在勤)は「年内に3回利上げするつもりなら、金融当局はすぐにも開始しなければならない」と述べた。

  サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁とニューヨーク連銀のダドリー総裁が2月28日に相次いで3月利上げへの意欲を示したことで、当局が引き締めを急いでいるかを疑っていたトレーダーは驚かされた。

  エドモンズ氏によれば、キャンターは3月利上げの可能性を50%とした。これまではその可能性を考慮していなかったという。ゴールドマン・サックス・グループは28日、今月利上げが行われる確率を従来の30%から60%に引き上げた。ABNアムロ銀行は次回利上げ予想を3月に前倒しした。

原題:Bond Traders Race to Catch Up With Fed’s March Rate-Hike Signals(抜粋)

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