米連邦準備制度理事会(FRB)が1日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によれば、経済は全国的に緩慢、ないし緩やかなペースで拡大し、労働市場は一段と引き締まった。 一方で賃金の上昇やインフレに顕著な加速は見られなかった。

  ベージュブックによれば、雇用は緩やかに拡大した一方、一部地区は「労働力不足の広がり」を指摘した。今回のベージュブックは、1月初めから2月17日までに入手した情報を基にまとめられた。

  労働市場の引き締まりに対して、賃金は概して「緩慢、ないし緩やか」なペースでの反応にとどまる状況が続いた。幾つかの地区は「賃金上昇ペースに多少の加速」がみられたと報告した。また全般的な賃金圧力は、前回の報告時からほぼ変わらなかったとされた。

  ベージュブックでは、「企業は概して短期的な見通しには楽観的だったが、前回の報告と比較するとやや控えめだった」とされた。

  このほかベージュブックは、ドル上昇が輸出と観光に及ぼす悪影響にも言及した。

  また一部の地区は、トランプ政権が提案するさまざまな政策が一部業界にマイナスの影響を与えかねないとして、懸念を強めていると報告した。

  ダラス連銀の報告部分には、「幾つかの製造業の調査先は、顧客が『様子見』姿勢を維持しているとしたほか、トランプ政権による政策変更に関連した影響を含め相当な不確実性があると指摘した」と記された。

  ボストン地区からは、ホテルやレストランのほか、テクノロジー関連の製造業企業が入国・ビザ制限に関して、ビジネスに打撃となるほか、熟練労働者を見つけるのを困難にするとの指摘もあった。

原題:Fed Says U.S. Growing Modestly With Subdued Inflation Signs (1)(抜粋)

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