フランス大統領選挙の中道・右派陣営候補、フィヨン元首相は1日、公的資金の流用をめぐる訴追リスクに直面しているが、選挙戦から撤退はしないと表明した。午前には選挙運動イベントへの出席を取りやめたために撤退の観測が出ていた。

  フィヨン氏はパリで正午から記者会見し、「私は大統領候補として戦う。次期大統領を決めるのは国民による選挙だ。私は屈しない」と言明した。

  フィヨン氏が妻を議会アシスタントとして雇用していた時に公的資金を流用していた可能性があるとして当局は捜査しており、同氏は3月15日に判事の下へ出頭することを求められた。こうした呼び出しは通常、訴追手続きの第一歩だとフィヨン氏も認めている。

  世論調査会社オピニオンウェイのブルーノ・ジャンバール副最高経営責任者(CEO)はインタビューで、「右派から極右へと支持が流れる可能性がある」と述べた。

  フィヨン氏はこの日午前に予定していた農場でのイベントに姿を現さず選挙戦チームを慌てさせた。最近の世論調査は4月23日の第1回投票でルペン国民戦線(FN)党首とマクロン前経済相が1、2位となり決選投票に進むことを示唆している。オピニオンウェイの1日公表の調査によれば、第1回投票についてのルペン氏のマクロン氏に対するリードは1ポイントに縮小。
 
  フィヨン氏は年初には次期大統領の最有力候補だったが、公的資金から給与を受け取っていた妻が実際には仕事をしていなかったとした報道についてパリの検察が捜査を開始。世論調査での支持率は低下しマクロン氏に抜かれた。

  フィヨン氏がイベントへの参加を見合わせたことでさまざまな臆測が生じた。夫人が身柄を拘束されたとの報道もあったが記者会見前に撤回された。

  テレビ放映された会見でフィヨン氏は選挙戦の決定的な局面で当局が訴追に動いている状況の異例さを強調。捜査は「政治的暗殺だ」と断じた。

フィヨン氏(3月1日)
フィヨン氏(3月1日)
Photographer: Francois Mori/AP Photos

原題:Fillon Stays in French Election Race Despite Facing Charges (1)(抜粋)
Fillon Stays in French Election Race, Despite Facing Charges (4)

最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE