きょうの国内市況(3月1日):株式、債券、為替市場

国内市況の指標はここをクリックしてご覧下さい。過去の国内市況の記事はこちらです。

●日本株続伸、米利上げ観測と円安-波乱なき米大統領演説で午後一段高

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京株式相場は続伸。米国の早期利上げ確率が高まる中、トランプ米大統領の議会演説後に為替が一段と円安に振れ、企業業績への楽観から午後に上げ幅を広げた。米インフラ投資期待も後押しした機械株が業種別上昇率のトップ。金融セクターや情報・通信株など東証1部33業種中、32業種が高い。

  TOPIXの終値は前日比17.77ポイント(1.2%)高の1553.09、日経平均株価は274円55銭(1.4%)高の1万9393円54銭。両指数の上昇率は2月10日以来の大きさ。

  ミラボー・アジアの香港在勤トレーディング担当ディレクター、アンドルー・クラーク氏は米大統領の演説について「株式市場に強気な内容で、整理され良かった。保護主義的な内容が少しあり、詳細もなかったが、投資家が聞きたいことを言った」と評価。演説前の市場は、「草案に含まれていない内容を発言してしまうネガティブサプライズを懸念していた」と言う。

  東証1部33業種は機械、保険、証券・商品先物取引、電機、化学、輸送用機器など32業種が上昇。パルプ・紙の1業種のみ小幅に下落。売買代金上位では、信越化学工業やコマツなどインフラ関連銘柄のほか、ソフトバンクグループ、マツダが高い。しわ改善の有効成分で厚生労働省の承認を受けた資生堂も上げた。半面、資生堂と競合するポーラ・オルビスホールディングスは急落。費用負担で第1四半期が営業減益のパーク24も安い。東証1部の売買高は19億9364万株、売買代金は2兆3891億円。値上がり銘柄数は1426、値下がりは456。

●債券は下落、日銀買いオペ減額や米債安が重し-10年債入札にも警戒感

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  債券相場は下落。前日の米国債相場が3月利上げ観測の高まりで軟調に推移した流れを引き継ぎ、売りが先行した。日本銀行が中期ゾーンを対象とする国債買い入れオペを減額したことで、超長期ゾーンでは25年超が減額されるとの懸念が強まり、相場の重しとなった。

  長期国債先物市場で中心限月3月物は続落。前日比9銭安の150円49銭で開始し、午後に入ると米金利上昇や円安を受けて一時150円41銭まで売られた。取引終了にかけてやや持ち直し、結局は11銭安の150円47銭で引けた。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部商品課の鈴木秀雄課長は、中期ゾーンの国債買い入れの減額について「前日のオペの運営計画で中期ゾーンの減額はある程度想定されていた」と述べたものの、「1-3年でレンジ中間の3500億円よりも少ない3200億円となったことで債券先物は売りで反応した」と指摘。一方で、「すでに中期ゾーンについては買い入れを当面減らしていくことが報じられており、それに沿った形で想定の範囲内」との見方を示した。

  日銀がこの日実施した国債買い入れオペでは、1年超3年以下を3200億円と前回2月最終オペの4000億円から減額。前日発表した同セクターのオファー金額のレンジは3000億~4000億円だった。また、3年超5年以下も4000億円と前回4200億円から減額。3月のレンジ3500億~4500億円の中間値での提示となった。物価連動債は250億円と前回と変わらず。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の345回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値から0.5ベーシスポイント(bp)高い0.055%で寄り付き、その後は0.06%で推移した。

●ドル・円上昇、米利上げ期待で一時113円後半-大統領演説「無難に通過」

(記事全文はこちらをクリックしてご覧下さい)

  東京外国為替市場のドル・円相場は、一時1ドル=113円台後半まで上昇した。3月の米利上げ期待を背景にドル買い・円売りが進んだ前日の海外市場の流れが継続。トランプ米大統領の初の議会演説を受けて伸び悩む場面もあったが、下値は限定的となった。

  午後3時15分現在のドル・円は前日比0.6%高の113円40銭。午前10時すぎに113円38銭まで上昇した後、11時からのトランプ大統領の演説中に112円77銭まで下げる場面があった。その後は再び水準を切り上げ、午後に入り一時113円62銭と2月22日以来のドル高・円安水準を付けた。

  SMBC信託銀行金融商品開発部シニアマネジャーのシモン・ピアンフェティ氏(東京在勤)は、「トランプ大統領演説はサプライズなし。税制改革については何もなく、インフラ投資もそれほど巨額ではない」と分析。一方で、「米金融当局者のタカ派トーンが再び焦点となっており、総合的にはややドルポジティブな状況」と述べた。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE