1日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  資生堂(4911):前日比3.9%高の3069円。有効成分レチノールによる「しわを改善する」効能効果の承認を厚生労働省から受けた、と2月28日に発表した。新しい製品は9週間の使用で深いしわ(シワグレード4レベル)を改善する有効性が認められたという。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、資生堂ではアンチエイジングのブランドで約50品目展開しているが、今後はしわ改善効果を明確に消費者へ訴求することが可能とみる。一方、競合化粧品メーカーのポーラ・オルビスホールディングス(4927)は8%安の9870円。立花証券の福永幸彦アナリストは、シェアを奪われるとの思惑が先行したと指摘。ただ、中長期で市場の活性化につながる公算がありポラオルHの業績にネガティブに効くとは思わないとも述べ、株価の下落は一時的とみる。

  三井金属(5706):3.5%高の384円。SMBC日興証券は28日に投資判断「アウトパフォーム」で調査を開始した。主力の極薄銅箔が成長し、出荷数量は2020年3月期までに今期比2倍強伸びる上、多額の減損損失を計上したカセロネス銅鉱山は19年3月期に赤字を解消すると分析。17年3月期経常利益予想240億円(会社計画と同じ)に対し、来期290億円、再来期370億円と算出。目標株価は500円に設定した。

  インフラ関連株:コマツ(6301)が3.3%高の2798.5円、信越化学工業(4063)が3.7%高の9850円など。トランプ米大統領が28日の議会演説で、1兆ドルのインフラ投資を議会に求めるとあらためて投資を強調したことを受け、午後の取引で一段高となった。岡三証券の山本信一シニアストラテジストは、具体的な話は出ないのではという懸念からインフラ株はこれまで調整していたが、買い安心感につながっているとの認識を示した。

  千代田化工建設(6366):3.6%高の746円。持分法適用会社のEMASチヨダ・サブシー(本社:英国、出資比率35%)と同社子会社が米連邦破産法11条の適用を申請した。千代建とサブシー7は最大9000万ドルを融資することに合意した。クレディ・スイス証券は、これまで千代建を悩ませてきたEMAS問題は収束に向かうと指摘。サブシー7は日本郵船が売却を検討しているEMASの持ち分25%取得についても積極的な姿勢を見せ、今後有力な出資先になる可能性は大きいとの見方も示す。

  東海カーボン(5301):5.7%高の481円。岡三証券は投資判断を「中立」から「強気」に引き上げた。設備の減損処理やリストラ、在庫圧縮などを含めた構造改革の進展、水性カーボンブラックなど製品の積み上げに基づいた実現可能性のある成長戦略など、17年12月期は収益性や財務体質の変化を捉える局面と指摘。事業環境は厳しいものの、株価バリュエーション面からみて評価の余地があるとした。目標株価は400円から520円に変更。

  エイチ・アイ・エス(9603):3.2%安の2884円。16年11月-17年1月期営業利益は前年同期比46%減の25億4700万円だったと発表した。野村証券は年末年始の旅行事業が弱含んで同証予想の43億円を下回った、第一印象はネガティブと指摘。年末年始は利益率が高いが、同四半期は日並びの悪さなどで、例年通り重い原価負担をパッケージツアー商品の価格に転嫁しきれなかったようだと分析した。

  パーク24(4666):4.3%安の3020円。16年11月-17年1月期営業利益は前年同期比14%減の42億6300万円だったと発表。安全装備への投資などによるコスト増でモビリティ事業が減益となった。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、運営規模の拡大、平準化による稼働率向上で増益が続いていたモビリティ事業の減益はややサプライズと指摘、決算はややネガティブとした。

  牧野フライス製作所(6135):5.5%高の1102円。野村証券は28日に目標株価を980円から1160円に引き上げた。工作機械受注が世界全体で底入れし、18年3月期での回復を予想。株価は来期末予想基準PBRで0.9倍とPBR重視の投資家には魅力的とみられ、投資判断「中立」の中では相対的にポジティブと評価した。

  栗田工業(6370):6.5%高の2855円。発行済み株式総数の3.45%に当たる400万株、金額で100億円を上限に自社株買いを行うと1日朝に発表した。期間は2日から5月31日。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、現行の中期経営計画(18 年3月期最終)の内容に沿ったものでサプライズはないが、ポジティブとの見方を示した。

  オムロン(6645):2.9%高の4970円。ドイツ証券は28日に投資判断を「ホールド」から「買い」に引き上げた。制御機器事業中心に17年3月期営業利益予想を590億円から660億円(会社計画640億円)に増額。第3四半期決算での業績好転も踏まえると、今期末の決算で発表するとみられる次期中期計画はポジティブな内容となる可能性があるとみる。目標株価は4600円から5600円に変更。

  アスクル(2678):3.6%高の3335円。2月に火災が起こった物流倉庫における有形固定資産の帳簿価額は約96億円、保険支払い額は最大46億円と発表した。同時に開示した2月の単体売上高は前年同月比7.2%増だった。野村証券は、火災による資産毀損(きそん)額は同証推定を大幅に下回る見通しと指摘。さらに、2月売り上げでも単体B2Bは前年同月比5.7%増と火災発生後も順調で、B2Cの顧客離脱リスクは軽微との認識を示した。投資判断「買い」を継続した。

  淺沼組(1852):6.7%安の336円。新株式発行などによる公募増資で最大約25億円を調達すると発表した。調達資金は技術研究所の試験装置機能の更新や研究施設の増改築、基幹システム関連の構築など設備投資に充当する。発行済み株式総数が最大で10%増えるため、1株価値の希薄化が嫌気された。

  モロゾフ(2217):6.9%高の543円。17年1月期営業利益は従来計画から23%上振れて、20億1000万円になったようだと発表した。前期比は63%増となる。焼き菓子や半生菓子、チルドデザートなどが好調に推移したほか、ナッツ類など原料価格下落も利益を押し上げた。4円を計画していた期末配当は7円に増額した。

  FJネクスト(8935):7.9%高の848円。17年3月期営業利益予想を60億円から80億円に上方修正すると発表。前期比9%減益予想から一転、21%増となる。ワンルームマンションの販売が計画を上回って推移した。

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