ロンドン、超富裕層にとって引き続き魅力的-英EU離脱選択でも

  • ロンドンの超富裕層、2026年までに30%増加へ
  • 超富裕層が世界で最も多く居住する都市はニューヨーク
Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

英国の欧州連合(EU)離脱選択をめぐる政治的・経済的懸念が広がっているにもかかわらず、超富裕層は引き続きロンドンに群れを成して集まるとの見通しが、英不動産ブローカーのナイト・フランクが1日発表したリポートで示された。

  リポートによれば、UBSグループシティグループなどのプライベートバンクが取り込みを狙う純資産3000万ドル(約33億9000万円)以上のロンドン在住超富裕層の数は、向こう10年間に30%増え6058人になると予想される。

  2014年にマネーロンダリング(資金洗浄)防止のためのチェックが導入されたことを受け、昨年投資家ビザ申請が80%落ち込んだことから、ロンドンの魅力に対して懐疑的な見方が広がっていた。英政府が先週発表したデータによれば、このビザが発行された富裕層は215人にとどまった。

  ヨハネスブルクのコンサルタント会社ニュー・ワールド・ウェルスの調査を引用した同リポートによると、トランプ政権下での米経済成長が不透明感を払拭(ふっしょく)するとの見方から、ニューヨークは引き続き世界で最も多くの超富裕層の居住地となっている。

  リポートによれば、昨年は株式相場の上昇などにより世界の超富裕層の数は19万3000人を超えた。26年までに27万5000人を超え、主にベトナムやスリランカ、インド、中国で急増すると予想される。

  ニュー・ワールド・ウェルスの調査責任者、アンドルー・アモイルス氏はリポートで「一部の国々での急激な経済成長が富を創出する多くの機会を生み出している」と指摘。別の電子メールで、中国で華為技術などのハイテク企業がより多く創業されれば、同国はさらに成長するだろうと述べた。

  リポートによると、中国やインドなど急速に成長する国々で新たな富が生み出されるため、億万長者(純資産10億ドル以上の個人)の数は向こう10年間に3000人に達する見込み。これらの国々でのハイテクや金融サービス、メディア、ヘルスケア産業の発展などにより、世界では48%増えると予想されている。
  
原題:London Seen Attracting More Ultra-Wealthy Even as Brexit Bites(抜粋)

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