米ディスカウントチェーンのターゲットは、おしゃれな製品を低価格で販売するという珍しいモデルが小売業界と株式市場の両方でもてはやされてきたが、この路線を継続できるかどうか疑問視されるようになっていた。

  同社は2月28日、ディスカウント最大手のウォルマート・ストアーズと競い合う商品価格引き下げを行うと前触れなく発表した上で、それで利ざやが縮小するのはやむを得ないとの方針を示し、投資家を驚かせた。

  この発表を受け、同日の米株式市場でターゲット株は一時14%下げ、12%安で引けた。ウォルマートとネット通販最大手のアマゾン・ドット・コムという2社の間に挟まれた小売企業が抱える大きな課題を浮き彫りにしている。

  この日の発表は、比較的裕福な顧客を呼び込むとの同社が長く保持してきた戦略を脅かすものだ。この戦略で同社はフランス語っぽく発音した「タージェイ」のニックネームでも親しまれてきた。価格を引き下げれば来店者数は増えるが、より高級感のある小売店を求める消費者の足を遠のかせる恐れがある。

  こうした消費者をつなぎ留めるためにターゲットは、2019年までに600店舗余りを改装し、都市部や大学構内に約100店舗の新規出店を行う。さらに、アパレルなどの分野で新たな自社ブランドを10余り投入する。

原題:Target Drops on Fears New Strategy May Imperil Tar-Zhay Cachet(抜粋)

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