米有力連銀総裁2人:3月利上げ検討に一段と強い意欲を示唆

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  • 先物市場での確率、一時70%台-3日のイエレン議長講演に関心移る
  • SF、NY両連銀総裁が相次ぎ発言、市場の一部には慎重論も残る

米金融当局者のうち、特に発言が注目を集める連銀総裁2人が2月28日、早ければ3月にも金融政策の引き締めに踏み切ることに一段と強い意欲を示唆した。

  ニューヨーク連銀のダドリー総裁はCNNインターナショナルとのインタビューで、引き締めの論拠は過去数カ月で「一段と説得力のあるもの」になったと指摘。「見通しへのリスクは今や上振れ方向に傾き始めている」との見解を示した。次回の連邦公開市場委員会(FOMC)は3月14、15両日に開かれる。

  サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁はこれに先立ち、3月のFOMC会合では利上げを「真剣に協議」すると見込まれると語った。

  米金融当局者によるタカ派的なコメントは、2009年のグレートリセッション脱却から約8年を経過して米景気拡大の持続性に当局者が自信を強めていることを反映している。こうした楽観論の背景としては、企業や消費者の信頼感の高まりや金融市場に広がる活況、トランプ大統領の下で拡張的な財政政策が講じられる可能性が高まっている点が考えられる。

  両連銀総裁の発言を受け、フェデラルファンド(FF)金利先物市場が織り込む3月の米利上げの確率は一時70%余りと、28日早い時点の約50%から急上昇。その後は、イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長が3月3日に行う講演を見極めたいとして、50%前後に戻った。1週間足らず前は34%だった。

  ライトソンICAP(ニュージャージー州ジャージーシティー)のチーフエコノミスト、ルー・クランドール氏は「経済指標が堅調のままなら、3月は行動の機会となるだろう」と述べ、10日に発表される2月の米雇用統計が期待外れの内容とならない限り、金融当局が3月に利上げするとの見通しを示した。

  ただ、全てのFRBウオッチャーがこれほど確信を抱いているわけではない。ノーザン・トラスト(シカゴ)のチーフエコノミスト、カール・タネンボーム氏は、ウィリアムズ、ダドリー両総裁の発言の結果、3日のイエレン議長講演の重要性が一層高まったと分析する。

  タネンボーム氏は「米金融当局が市場に対し基調を打ち出すよう取り組む中で、これらの発言は確かに『序章』と解釈できる」としつつも、イエレン議長こそが「利上げの可能性についての判断を固める前にぜひとも聞かねばならない当局者のコメントだ」と語った。

原題:Fed Officials Signal More Willingness to Consider March Hike (1)(抜粋)

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