トランプ米大統領は28日夜、議会上下両院合同本会議で演説し、医療保険制度改革法(オバマケア)の代替や景気浮揚策、国防強化といった自身の優先課題に取り組むよう議会に迫る見通しだ。一方、議員や投資家、市民らは同演説で大統領の政策アジェンダが明瞭に説明されることを望んでいる。

  トランプ氏は28日午後、演説の最終的な調整を行った。報道官の1人は、演説の重要なポイントを議員らに説明するため議会へと向かった。演説はワシントン時間午後9時10分(日本時間3月1日午前11時10分)に始まる。

  就任から6週間。抜本的な政策変更を約束した新大統領に対し、具体的な道筋に関する疑問への回答を求める圧力は強まっている。これまでのところ、医療保険制度や税制、連邦予算などについてはっきりした説明はまだない。この日の演説によって、有権者や市場はトランプ氏が大統領としての職務をしっかり遂行しているかどうか判断を下す可能性がある。

  またトランプ大統領が自分のプランを受け入れるよう議会を説得できるかどうかにも演説は影響を及ぼしそうだ。上下両院とも与党共和党が過半数議席を占めているものの、トランプ氏の予算案には既に同党内から反発が出ており、税や医療保険制度でも異論が見られる。

  演説内容を事前に下見したホワイトハウス当局者によれば、トランプ大統領は演説で、これまでに署名した大統領令によって既に有権者に利益をもたらしており、減税と規制緩和を約束しただけで景気回復を呼び込んだと主張する予定。

  スパイサー大統領報道官は27日、「大統領は米国について楽観的なビジョンを描いてみせる。政党と人種、社会経済的地位の伝統的な枠を超える」と述べた。「テーマは米国の理念再生だ。出自・経歴を問わず全ての米国民がわが国のより強く明るい未来のために結束して貢献することを呼び掛ける」という。

  スパイサー報道官によると、トランプ大統領は税制・規制改革の詳細を含む法整備の課題を説明する。これらは投資家が強く待望しているものだ。

原題:Trump Presses Priorities on a Congress Seeking Clarity, Details(抜粋)

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