不安定な企業業績や円相場、トランプ米大統領の保護主義を克服し、世界でも目立つアジア株の上昇は始まったばかりだ。テンプルトン・エマージング・マーケッツ・グループのマーク・モビアス執行会長とサムスン・アセット・マネジメントの運用担当者アラン・リチャードソン氏はこうみている。

  モビアス氏にとっては、アジアの中間所得者層台頭が魅力だ。リチャードソン氏がアジア株に強気な理由は、低水準のバリュエーション(株価評価)だ。

  モビアス氏は「アジア株式市場の見通しは他市場と比べると非常に良好だ。アジアで見込まれる経済成長率は他の地域、特に欧米を大きく上回っている」と指摘し、テンプルトンはアジアでの消費者主義の高まりに「興奮」していると述べた。

  リチャードソン氏は、米財政刺激策と商品相場回復がプラスになるアジアは、資産リフレ増大の恩恵にあずかる最良の位置にあるとみている。MSCIアジア太平洋指数は年初来で7%余り上昇しているが、株価収益率(PER)は17倍と、米S&P500種株価指数の22倍、ストックス欧州600指数の25倍を下回る。

  同氏は「バリュエーションに基づくとアジア市場はより魅力的だ。市場ではここ1年すでに値固めがあり、相場が上昇傾向になり始めていることから、アジア株の積み増しを徐々に始めることになるだろう」と語った。

原題:Mobius Is Bullish on Asian Stocks Even as Trump’s Shadow Hovers(抜粋)

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