コメディアンのトレバー・ノアは、米風刺ニュース番組「ザ・デーリー・ショー」の司会をジョン・スチュワートから引き継いだ1年目は苦戦したが、今は自身最高の視聴者数を獲得している。トランプ大統領に感謝だ。

  米メディアや同業界に近いリベラル派を侮辱する政権に対し、からかう気満々のコメディアンたちにとって、トランプ氏の当選は追い風となった。「サタデー・ナイト・ライブ」からHBOのコメディアン、ビル・メイヤーに至るまで、コメディー番組は軒並みを視聴者を増やしている。ノアは最も恩恵を受けた1人で、トランプ政権をこきおろす夜の番組は若者の支持を集め、視聴者数は前年比9%増となっている。

  「政治が最悪の時は、通常コメディーには最高の状況となる。夜の番組司会者には特にそれが当てはまる」と、米メディア企業、バイアコム傘下のコメディー・セントラル社長、ケント・アルターマン氏はインタビューで述べた。「良質のコメディーは常に世の中で起きていることに反応し、映し鏡となってきた。現在この国で起きているように物事が過激になれば、コメディーには癒やし効果のようなものもある」と指摘した。

  ノアの人気はニューヨークのスタジオを飛び出して、候補者指名党大会のロケに行ったころから上がり始めた。それはクリーブランドで行われた共和党大会で、当時米国の大半がトランプ政権実現の可能性を意識し始めた。オバマ政権時代に米国に移り住んだ南アフリカ人のノアもそうした1人だった。

トランプ政権をネタにする番組が恩恵を受けている
トランプ政権をネタにする番組が恩恵を受けている

原題:Donald Trump Inspires a New Golden Age of Late-Night Comedy (1)(抜粋)

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