米環境保護局(EPA)の83億ドル(約9350億円)の予算を大幅削減するトランプ大統領の計画が、大気や水質を守るプログラムの縮小を意味することはほぼ確実で、環境保護論者の激しい抗議を引き起こしそうだ。

  EPA予算の約4割は最終的に州、部族、地方の政府機関に配分されているためだ。トランプ氏のアドバイザーやEPAのプルイット新長官でさえ、EPAによる州政府への環境助成金は聖域だと述べている。

  このため政権は、環境法など法律に基づく業務の執行に充てる既にタイトな予算部分を圧縮せざるを得なくなると、自然保護団体シエラクラブの世界気候政策ディレクター、ジョン・コーイクイト氏は話す。同氏は電話インタビューで、「EPAによる環境問題への対応能力や法律に定められた全ての中核的役割を実行する能力を大幅に弱めることなく」、大規模な予算削減を「実現できるのか実に疑問だ」と語った。

  環境保護主義者らは、大気や水質を保全する取り組みを尊重する共和党の穏健派議員や米国民の支持を得ながらEPAを積極的に擁護する方針を示している。自然保全有権者連盟の幹部、アレックス・トーレル氏は、「この国の一般市民の健康よりも環境の汚染者を優先する歳出計画を支持するトランプ大統領と一部議員にわれわれは抵抗し、責任を取らせる」と述べ、「トランプ大統領による不正な予算案は大手石油企業や企業のロビイストらに有利な形に仕組んだものだろう」と語った。

原題:Trump’s EPA Budget Cuts May Unleash a Backlash as Risks Remain(抜粋)

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