ソフトバンクグループは同社が支援する米衛星通信ベンチャーのワンウェブと、衛星サービス会社インテルサットの合併に向けて交渉を進めている。事情に詳しい関係者が明らかにした。

  情報が非公開であることを理由に関係者が匿名で明らかにしたところでは、インテルサットの社債を先週の価格に若干上乗せして購入するための資金を用意することが条件だが、提示価格は額面を下回り、総額では180億ドル(約2兆円)前後になるという。

  しかし27日に社債が値上がりして提示価格を上回ったため、この取引が実現する可能性は低下したと、これら関係者は語った。ワンウェブはSESやインマルサット、テレサット・ホールディングスとも協議中だという。インテルサットはコメントを控えた。ワンウェブなど各社にコメントを求めたが、これまでに返答はない。

 ワンウェブの創業者でCEOのグレッグ・ワイラー氏
ワンウェブの創業者でCEOのグレッグ・ワイラー氏
Photographer: Matthew Lloyd/Bloomberg

  インテルサットは衛星・地上回線を統合した通信ネットワークを運営し、世界中に画像・ブロードバンドサービスを提供している。ワンウェブとインテルサットの統合が実現すれば、両社ともネットワーク費用を節減できるほか、インテルサットは従来と異なるタイプの顧客を開拓できる見込み。

  ウェルズ・ファーゴのアナリスト、アンドルー・スピノラ氏はリポートで、インテルサットとワンウェブの無線帯域免許は補完的であり、とりわけ航空機内インターネットサービスの提供に有利となると指摘した。

  金融機関監督局(FIRA)の債券価格報告システム、トレースによれば、インテルサットの20億ドルの社債(表面利率7.75%、2021年償還)は27日、一時15セント強上げ、額面1ドル当たり61セントとなった。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、スティーブ・フリン氏は「インテルサットは高レバレッジ企業だ」とした上で、「こうした資本構造は当然ながら強いストレスにさらされており、資本投入の取引ならどんなものでもプラスになる公算が大きい」と説明した。

  ワンウェブは昨年12月、ソフトバンクと既存株主から合わせて12億ドルを調達すると発表。調達資金は低軌道小型衛星の開発と、フロリダ州の衛星製造工場の建設に充てるとした。

原題:SoftBank Said to Be in Talks to Merge OneWeb With Intelsat (1)(抜粋)

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