27日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが一時の下げを埋める展開。米10年債利回りの上昇が対円でのドル相場を下支えした。トランプ大統領の議会演説を28日に控え、トレーダーらはポジションを微調整している。

  財政面での刺激策の規模と時期を測ろうと、トレーダーらがトランプ大統領の発言に注目する中、大統領はこの日、医療保険改革で一層取り組みが進むまで税制に関する計画は発表されない可能性があると述べた。これを受けて景気押し上げ期待が後退、ドルは一時この日の安値に下げた。ドルは対円で一時1ドル=112円を割り込んだが、その後米国債利回りが急速に上昇する中で112円84銭に上げた。ダラス連銀のカプラン総裁が、金融当局は市場の期待に過剰な注意を払うべきではないと発言した後、市場での3月の利上げ確率が50%超に上昇。これを手掛かりに米国債利回りは急速に上げた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは円に対し前週末比0.5%高の1ドル=112円70銭。ユーロは対ドルで0.2%上げて1ユーロ=1.0587ドル。一時は1.0631ドルに上げる場面もあったが、米国債利回りの上昇とともにドルが下げを縮めた。

  トロント在勤のトレーダーは、トランプ大統領が話すときはドルは好まれないようだと指摘。大統領の政策がリフレを支える可能性について、大統領自身が詳細を語ることはめったにないからだと説明した。

  一方、トレーダーは大きくポジションを傾けていない。今週は昨年10-12月(第4四半期)の国内総生産(GDP)改定値が28日に発表されるほか、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長およびフィッシャー副議長の講演が3月3日に予定されているなど、イベントリスクの多い週となっており、それが商いにも影響している。

原題:Dollar Erases Loss Before Trump Speech to Congress; Yen Tumbles(抜粋)

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